Getty/GoalRobin Bairner
リーグ・アン今季のベストイレブンは…PSGからはムバッペとネイマール、大ブレイクのペペも
Getty ImagesGK:マイク・メニャン|リール
今シーズンをエンジョイしたことだろう。シーズン中の活躍がフランス代表監督ディディエ・デシャンに認められ、6月の代表戦に招集されるに至った。
PSGユース出身のメニャンは、チームで一貫した守備力を発揮し、リールを率いるクリストフ・ゴルティエ監督の高い信頼を勝ち取った。その波のないパフォーマンスから、レ・ブルー(フランス代表の愛称)を長期間に渡って牽引する背番号1候補となりうるだろう。
リールは最強のDF陣を揃えて今シーズンを完走。なんと失点数はたったの33。彼は特に得意なPKを含むシュートストップで、この記録に多大な貢献を果たしている。
LFPDF:ケニー・ララ|ストラスブール
今シーズンのリーグ・アンで目覚ましい活躍を見せた選手の一人。このストラスブールのセンターバックは、ここまでの活躍をもってしてもフランス代表に選ばれなかったという面ではアンラッキーと言っていいかもしれない。
当初は3-5-2の左ウィングバックとして起用され、攻撃力の高さを活かしていた。終わってみれば5ゴールを挙げ、さらに9アシストはリーグ・アンの全プレイヤーのうち4位という素晴らしい結果だった。
GettyDF:マルキーニョス|パリ・サンジェルマン
パリ・サンジェルマンは、ローマに在籍していたマルキーニョスを、ヨーロッパを代表するディフェンダーへ成長すると見込んで、2013年に獲得。その見込みが正しかったことを今シーズンの恐るべき活躍をもって改めて証明した。
このブラジル人は、ディフェンス陣の心臓部としてパルク・デ・プランス・スタジアムで再び素晴らしいシーズンを送ることができた。だがそれだけでなく、トーマス・トゥヘル監督によって守備的MFとして起用されると、その役割を完璧に果たすまでに成長している。
GettyDF:チアゴ・シウバ|パリ・サンジェルマン
この男は9月で35歳となるが、これまでと同様に一流のパフォーマンスを見せ続けている。
PSGディフェンス陣の中心で不動の活躍を見せた彼は、リーグ・アンのレベルでもミスを犯すことは滅多にない。彼ほどの成功率で1000本以上のパスを通すことができた選手は、リーグ内には誰もいない。
ブラジルで行われるコパ・アメリカのメンバーにも選ばれ、おそらくこれが、彼が国際試合に出場できる最後のチャンスになるだろう。
Getty ImagesDF:フアン・ベルナト|パリ・サンジェルマン
昨夏バイエルン・ミュンヘンから移籍した際にはあまり期待されていなかったたが、結果的にシーズン通じて一貫した高パフォーマンスを見せた選手の一人となった。
彼はトーマス・トゥヘルにとっての"スイス・アーミーナイフ"(※十徳ナイフのような多機能ツール)*カラーマーカーあり とも言うべき存在で、様々なポジションで起用されてきた。さらに彼は、特にCLで重要な得点を挙げるコツをはっきり把握しているようである。この26歳のスペイン人は今や左サイドバックのスタメンに定着している。
GettyMF:マルコ・ヴェッラッティ|パリ・サンジェルマン
シーズン通算でたった2アシスト、さらにはシーズン7回の得点機会をゴールに繋げられなかったという見栄えのしない記録から、このイタリア人は批判にさらされ続けている。それでも、彼のPSGへの貢献は多大なものである。
チームにリズムをもたらし、粘り強いディフェンスもできる。これによってクラブの攻撃を担うスーパースターたちを自分の仕事に専念させることができるのだ。

MF:テジ・サヴァニエ|ニーム
シーズン開始当初は、ニームの選手がリーグ・アンのベストイレブンに選出されることは想像すらつかなかった。しかし、27歳のテジ・サヴァニエが初めてのトップリーグで成し遂げた功績を見逃すことなどできない。
シーズン通算8得点を記録し、さらに12アシストを果たしたことでアシストランキングの栄えある1位となり、素晴らしいシーズンを締めくくった。この活躍から、今夏の移籍が予想されている。
GettyMF:チアゴ・メンデス|リール
マルコ・ヴェッラッティと同じく、このリールのミッドフィルダーは驚くべき数字を残したわけではないが、チームの今シーズンの躍進に欠かせない存在であった。
このブラジル人より多くのパスを出した選手はリーグ・アンに12人しかおらず、しかも彼より高いパス成功率を持つ選手は誰もいない。同時に、彼のプレーは野心に満ちあふれている。ゴールこそ記録することはできなかったが、彼の持ち味は今シーズン記録した4つのアシストに反映されている。
GettyFW:ニコラ・ペペ|リール
リールで果たした今シーズンの功績を見ると、リーグ・アンのベストイレブンに何年も選ばれていたのではないかと錯覚してしまう。
フランスのトップリーグで今シーズン挙げた22ゴール・11アシストの記録は切り離して語ることはできない。これはエデン・アザールがリールでタイトルを獲得したときの記録を上回っており、彼のこの目覚ましい活躍はクラブを2位に引き上げる原動力となった。
ヨーロッパのビッグクラブが今夏の移籍市場で喉から手が出るほど彼を欲しがっており、この争奪戦は今後数週間の間は紙面を賑わすことになるだろう。
GettyFW:キリアン・ムバッペ|パリ・サンジェルマン
今シーズンのヨーロッパ主要リーグを見渡しても、キリアン・ムバッペを超える得点数を記録した選手はリオネル・メッシ以外にいなかった。累積警告によって出場停止を強いられた数試合がなければ、もしかしたら若きフランス人は欧州得点王の座を射止めていたかもしれない。
しかし、彼は28試合で32ゴールを獲得し、さらに6アシストも記録。クラブを代表するスターの座を強固なものにした。
LIONEL BONAVENTUREFW:ネイマール|パリ・サンジェルマン
ある意味、ネイマールにとっては今年もフラストレーションの溜まるシーズンだっただろう。ネイマールは今年も酷い足のケガに悩まされ、それによってシーズンで最も重要な期間を棒に振ってしまった。
そんな逆境にも関わらず、彼は17試合で15ゴールをマーク。1439分しかプレーせずにその記録を成し遂げたことは非常に印象深いが、それに加えてシーズン通算7アシストも記録した。世界最高級に市場価値の高いこの選手は、果たして来季こそ幸運に恵まれるのだろうか?
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