プレミアリーグ第12節、リヴァプールvsマンチェスター・シティが10日の日本時間25時30分(DAZN)から開催される。今季10勝1分け無敗で首位を走るリヴァプールを6ポイント差で追うマン・Cの天王山を前に、『Goal』では、今季の好調選手をピックアップしたミックス・ベストイレブンを決定。11名の選出理由と今季の成績は以下のとおりだ。
(C)Getty Imagesリヴァプール×マン・C、好調勢のミックス・ベスト11選定!デ・ブライネ、ファン・ダイクら夢の11人に
Getty ImagesGK:エデルソン(マン・C)
今季公式戦:15試合出場8クリーンシート
今夏はブラジル代表としてコパ・アメリカに参加していたため、コンディション面の不安もささやかれていたが、そんな心配は無用だった。プレミアリーグ開幕戦でいきなりクリーンシートを達成すると、ここまでリーグトップタイとなる5試合を無失点で終えている。果敢な飛び出しやビッグセーブもさることながら、グアルディオラのチームにおいて最初のパサーとして、最後方から高精度のフィードを何本も通している。強烈なプレッシングを仕掛けてくるであろうリヴァプールに対し、26歳守護神のロングフィードは脅威となるだろう。
Getty ImagesRSB:トレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプール)
今季公式戦:16試合出場1得点4アシスト
昨シーズンに公式戦40試合で16アシストを記録したアレクサンダー=アーノルドは、今季も水準以上のパフォーマンスを継続。とりわけ、第6節のチェルシー戦でFKから決めた右足での一撃は衝撃的だった。今回の一戦では、今季公式戦16試合14得点のスターリングと相対することになるが、この21歳のイングランド代表DFが絶好調男を抑えつつ、いかに攻撃面で前に出て世界屈指の右足のキックを活かせるかがリヴァプール浮沈のカギの一つになる。
GettyCB:フェルナンジーニョ(マン・C)
今季公式戦:11試合出場
本職は中盤の守備的なポジションであり、ロドリの加入に伴い序盤戦は控えに回っていた。しかしケガ人が続出したことから、急遽センターバックとして出場機会を増やすことに。ここまで11試合はすべてセンターバックとして出場している。グアルディオラの厚い信頼を得る34歳は、持ち前の戦術理解度や柔軟性を遺憾なく発揮し、ラポルテが離脱した今のチームにおいて最も頼れるディフェンダーと言えるだろう。ただ、年齢とともにフィジカル面では多少の衰えも見える。圧倒的なスピードと強さを持つマネやサラーを抑えられるかに注目だ。
Getty ImagesCB:ヴィルヒル・ファン・ダイク(リヴァプール)
今季公式戦:17試合出場1得点1アシスト
今夏にDFとして初めてUEFA最優秀選手賞を受賞したオランダ代表DFは、その栄誉に相応しいプレーを今季も見せている。フィールドプレーヤーとして、今季カラバオカップ以外の公式戦で唯一、全試合フルタイム出場中。その中で安定感を維持する一貫性は称賛に値する。今季リーグ最多34得点を挙げるマン・C攻撃陣を相手に最少失点で抑えるため、今回の一戦でも、この世界最高DFにかかる期待は大きい。
Getty ImagesLSB:アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)
今季公式戦:17試合出場2得点3アシスト
アレクサンダー=アーノルドとのサイドバックコンビが世界最高であることに疑問を持つ者はほとんどいないはずだ。昨季に公式戦48試合13アシストをマークしたスコットランド代表キャプテンは、今季もフル稼働。天性の闘志とインテンシティは、クロップのスタイルに完全にフィットしている。スターリングを出し抜いてアシストを記録した昨季の第21節マン・C戦と同様のハイパフォーマンスが期待される。

DMF:ファビーニョ(リヴァプール)
今季公式戦:16試合出場2アシスト
モナコから加入した昨シーズンの中盤戦以降、いまやリヴァプールに欠かせないアンカーとなった。長い手足を活かしたボール奪取、広範囲をカバーする視野、そつのない展開力は、現在のリヴァプールのフットボールを支えている。昨季2度のマン・C戦はいずれもベンチスタート。アタッキングサードのハーフスペース活用が得意なチームを相手に、中盤でソリッドな守備と統率力を発揮したい。
(C)Getty ImagesIMF:ケヴィン・デ・ブライネ(マン・C)
今季公式戦:14試合出場2ゴール10アシスト
ケガに泣かされた不本意な昨季を終え、完全復活。ピッチのどこにいても決定機を生み出せる世界屈指のパサーは、プレミアリーグ開幕から4試合連続でアシストを記録。すでに9度ゴールをお膳立てしており、アシストランキングは2位に5差をつけて断トツのトップだ。今季リーグ史上最速で50アシストを記録した28歳は、このペースでいけばリーグ記録となっているティエリ・アンリの1シーズン20アシスト(2002-03)を確実に超えていくだろう。今季はCB-SB間へのランニングで相手守備陣を破壊するシーンが急増しており、リヴァプールは彼を抑えられないと大量失点する恐れも。
Getty ImagesIMF:ベルナルド・シウバ(マン・C)
今季公式戦:16試合出場4ゴール3アシスト
昨季のクラブ年間MVPは、今季もフル稼働。ここまで欠場は2試合のみで、チームトップタイの出場数を誇る。試合ごとに左右のウイング、中盤と様々なポジションで効果的なプレーを見せる25歳は、グアルディオラの寵愛を受けて絶対的な存在となった。試合が始まるまでどのポジションでスタートするかはわからないが、いずれにせよ抜群のポジショニングセンスでリヴァプール守備陣に混乱を生じさせるはずだ。
Getty ImagesRWG:ラヒーム・スターリング(マン・C)
今季公式戦:16試合出場14ゴール5アシスト
グアルディオラの指導で最も成長した選手と言える24歳は、今季新たな次元に突入。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、リーグ杯、コミュニティシールドと、すべてのコンペティションで得点を記録。ハットトリックもすでに2度達成した。リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドらと同じステージに足を踏み入れている。また今季は守備面でも大きな改善が見られ、完璧な選手へと近づいた。リヴァプール戦ではイングランド代表の後輩アレクサンダー=アーノルドと同じサイドに入ることが予想されるが、抜群のキック精度を誇る21歳に攻撃参加を許さないこともタスクの1つになるだろう。

CF:セルヒオ・アグエロ(マン・C)
今季公式戦14試合出場13ゴール2アシスト
プレミアリーグ史に残るであろうストライカーは、今季も開幕から6試合連続得点という圧巻の得点力を見せつけ、9ゴールはジェイミー・ヴァーディ(10)に次いで得点ランク2位。シュート数(37)はサラーと並びリーグトップであり、いかに決定機に顔を出せる選手であるかを示している。グアルディオラの下ではボックス内だけでなく、やや下がった位置でチャンスメイクする能力も向上。対峙するファン・ダイクには身長や体の強さでは劣るが、彼から離れながら一瞬のスキをついてスペースに飛び込みゴール、というシーンも想像に難くない。油断も隙もない生粋のゴールゲッターだ。
GettyLWG:サディオ・マネ(リヴァプール)
今季公式戦:16試合出場10得点5アシスト
ゴール前での抜群の嗅覚と決定力、チャンスクリエイト能力、守備への貢献――。重要な局面でハイパフォーマンスを見せるマネは、リヴァプールの前線において、いまやモハメド・サラーよりも重要な存在として認知されている。今季はすでに10得点5アシストをマークし、チームを牽引。今回の一戦ではカイル・ウォーカーと対する場面が多くなることが予想されるが、このマッチアップでマネが優位に立てばチームにとって大きな後押しとなる。
(C)Goalリヴァプール×マン・C、ミックス・ベスト11は…
GK:エデルソン
DF:TAA、フェルナンジーニョ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:デ・ブライネ、ファビーニョ、B・シウバ
FW:スターリング、アグエロ、マネ



