欧州の大半のリーグは、まだシーズンを折り返したばかり。だがすでに多くの選手たちが所属チームに貢献する素晴らしいプレーを見せている。
その中には、リヴァプールの強力な守備陣やバイエルン・ミュンヘンのストライカーといった、抜きんでた活躍を見せた選手たちが含まれる。
それでは、シーズン前半戦から『Goal』が選出した欧州ベストイレブンを見てみよう。
Getty欧州の大半のリーグは、まだシーズンを折り返したばかり。だがすでに多くの選手たちが所属チームに貢献する素晴らしいプレーを見せている。
その中には、リヴァプールの強力な守備陣やバイエルン・ミュンヘンのストライカーといった、抜きんでた活躍を見せた選手たちが含まれる。
それでは、シーズン前半戦から『Goal』が選出した欧州ベストイレブンを見てみよう。
Getty ImagesUEFAチャンピオンズリーグの3連覇に貢献したにもかかわらず、レアル・マドリーを追われたケイロル・ナバス。その失望を隠すことなどできないだろう。なぜ失望したのか、今はパリ・サンジェルマンでその理由を示している。
今シーズンは全大会で計12回のクリーンシートを記録。彼以上に無失点試合を達成したGKは欧州5大リーグにはいない。また10試合以上に出場したGKの中で、最も高いセーブ率(83.02%)を誇る。
Gettyバイエルン・ミュンヘンのヨシュア・キミッヒと好勝負だったが、リヴァプールの世界最高のイレブンの一員として目を見張る活躍を見せるトレント・アレクサンダー=アーノルドが、右サイドバックに選出された。
優れたパスセンス、決定的なクロス供給、そして正確無比なコントロールを兼ね備えることにより、イングランド代表でもプレーする彼は、今やレッズの強力な武器だ。事実、アレクサンダー=アーノルドは今シーズンすでに全大会で10アシストを記録している。
Getty Images今シーズン最高の補強の一人と言えるのがクリス・スモーリングだ。夏にマンチェスター・ユナイテッドからわずか300万ユーロ(約3億6000万円)の破格でレンタル移籍して以来、ローマの最終ラインに定着し続けている。
ジャンルカ・マンチーニとのコンビでジャロロッシ(ローマ)の守備の要となり、さらに自身が守るのとは逆のゴール前でも存在感を発揮し、すでに複数点をマークした。
ローマの喫緊の課題は、スモーリングの完全移籍を勝ち取ることだろう。今季の活躍で彼は評価を高めており、すでにシーズン終了後の補強候補として複数クラブが関心を示しているからだ。
Gettyファン・ダイクは、2006年以来となるディフェンダーのバロンドーラ―という栄誉にあと一歩のところで届かなかった。だがオランダ代表CBはそのことをさほど気に留めていないようで、今シーズンはリヴァプールの悲願のプレミアリーグ優勝に向けて全力を尽くしている。また、昨年12月にはクラブ・ワールドカップを制し、チームタイトルを手にしている。
今シーズンはジョエル・マティプ、ジョー・ゴメス、そしてデヤン・ロブレンとそれぞれペアを組んでいるが、ファン・ダイクがレッズの守備の中心であることは間違いない。特に、空中戦にはめっぽう強く、126回勝利と言う数字は欧州5大リーグのディフェンダーの中で今シーズン最高の成績だ。
Getty Imagesアンディ・ロバートソンはチームメイトのアレクサンダー=アーノルドとのアシスト王争いで大きく水をあけられているが、それでも今季前半戦では5アシストを記録した。
もちろん、攻撃参加だけがロバートソンの持ち味ではない。彼は効果的なポジショニングや激しいタックル、そして粘り強い性格で知られる優れたディフェンダーでもある。
Gettyアンヘル・ディ・マリアは常に高いパフォーマンスを発揮し続けてきた。だが彼はまだ31歳で、しかも今がキャリア最高ではないかとも言われている。
攻撃的MFとしてパリ・サンジェルマンの中盤で決定的な役割を果たしており、ここまで24試合に出場し、10ゴール11アシスト。フランス国内とヨーロッパ両方の舞台で素晴らしいフォームを見せている。
Getty Imagesレアル・マドリーにおけるカゼミロの重要性は、バルセロナとの一戦“エル・クラシコ”を4日後に控えたメスタージャでのバレンシア戦で、ジネディーヌ・ジダンが彼をベンチに置いたことで如実に示されている。
27歳のブラジル代表MFはカンプノウでの試合でロス・ブランコスの中心的役割を担ったが、それは全く驚きではない。ジダンがあのクロード・マケレレと比較したこともある男は今季マドリーで最も一貫してハイパフォーマンスを見せ続けている選手だ。
Gettyマンチェスター・シティのプレミアリーグ3連覇の夢は今や現実味を失いつつあるが、それはケビン・デ・ブライネの責任ではない。彼はペップ・グアルディオラ率いるスター軍団の中で、全力でプレーする数少ない選手の一人だ。
ベルギー代表アタッカーはその広いパスレンジで出場するあらゆる試合をコントロールする。デ・ブライネ以上にチャンス創出(82回)とゴールアシスト(12回)を記録した選手は欧州にはいない。また彼自身も6ゴールを決めている。
Gettyケガの影響でシーズン開幕に出遅れたリオネル・メッシ。32歳になる彼についに時間が追い付いたのかという恐れも聞かれた。
だがアルゼンチンの魔術師はフィットネスの問題から見事に回復。今季は全大会でわずか18回の出場ながら15ゴール9アシストという数字をたたき出した。絶えることない素晴らしいパフォーマンスで、6度目のバロンドール獲得を実現させた。
(C) Getty Imagesティモ・ヴェルナー、チーロ・インモービレ、キリアン・ムバッペ、そしてジェイミー・ヴァーディーと、並外れた活躍を見せるストライカーは何人もいるが、彼らをもってしてもロベルト・レヴァンドフスキを上回ることはできないだろう。彼は今まさにキャリア最高の状態にある。
ポーランド代表ストライカーは今シーズン25試合で30ゴールと信じられないペースで得点を量産している。そのうちの4ゴールはツルヴェナ・ズヴェズダ戦で記録した、わずか15分の間に叩き込んだものだ。
Getty Imagesジェイドン・サンチョが今シーズン、ボルシア・ドルトムントで規律面での課題を抱えていたのは事実だ。だが、その素晴らしい才能に疑う余地はない。
ここ最近左サイドでのプレーが増えたこの多才なウィンガーは、全大会で24試合に出場し、24ゴールに関与。うち12ゴールは彼自身が得点したもので、その中にはバルセロナ戦で決めたゴールもある。今やこの19歳はセンセーションを巻き起こしている。
Getty Imagesディフェンダー陣では、バイエルン・ミュンヘンの2選手、ヨシュア・キミッヒとアルフォンソ・デイヴィス、それにレスター・シティのリカルド・ペレイラとベン・チルウェルの2人も素晴らしいCBコンビだ。またパリ・サンジェルマンのチアゴ・シウヴァやRBライプツィヒのダヨ・ウパメカノ、フランクフルトマルティン・ヒンテレッガーもCBとして注目に値する選手たちだ。
スアト・セルダル、マルセル・ザビツァー、フィリップ・コスティッチ、マルティン・ウーデゴーア、ルイス・アルベルトといった選手たちは、惜しくも中盤の激しい争いを勝ち抜くことはできなかったが、輝きは素晴らしいものだった。
前線には素晴らしいパフォーマンスを見せる選手が何人もいる。アタランタのパプ・ゴメスとヨシップ・イリチッチ、リヴァプールのサディオ・マネとモハメド・サラー、それにPSGのキリアン・ムバッペも忘れてはならない。
9番のポジションにはジェイミー・ヴァーディー、チーロ・インモービレ、ティモ・ヴェルナー、さらにはカリム・ベンゼマもベストイレブンの有力候補に入っていた。