プレミアリーグ第16節、マンチェスター・シティvsマンチェスター・ユナイテッドが7日にエティハド・スタジアムで開催される。今季初となるマンチェスター・ダービーを前に、『Goal』ではそれぞれのチームの前半戦ベスト3プレーヤーとワースト3プレーヤーを選定。公式戦出場10試合以上の選手を条件とし、ダービーでの注目ポイントともに前半戦パフォーマンスを振り返る。今回は、マンチェスター・ユナイテッド編だ。
(C)Getty ImagesGoal
マンチェスター・U、今季ベスト&ワースト3選手は? 躍動する未来の主将と“特別待遇”を活かせないMF
(C)Getty Imagesベスト3:ダニエル・ジェームズ(19試合)
1800万ポンド(約25億7000万円)という移籍金を考えれば、ジェームズは今季のプレミアリーグ最高の補強選手の一人と言えるだろう。スウォンジー・シティから加入したウェールズ代表ウインガーは、ここまでのリーグ戦15試合で3得点3アシストをマーク。主戦場である右サイドでは縦突破からのクロス、左サイドではカットインからの正確なシュートで、ほとんどの試合で相手の脅威となることができている。その上、守備でも90分通じてハードワークを継続。エティハドでは押し込まれる時間も長くなるだけに、ジェームズがラッシュフォードと共にカウンターの旗手となることが期待される。
(C)Getty Imagesベスト2:アーロン・ワン=ビサカ(17試合)
5000万ポンド(約71億5000万円)という決して安価ではない移籍金で今季に加入したワン=ビサカだが、昨季にクリスタル・パレスで見せていたハイパフォーマンスがフロックではないことを証明している。長い手足を活かしたボール奪取、そしてスライディングタックルの技術は世界有数だ。ここまでのタックル数「57」はプレミアリーグ全選手の中でも3位。ダービーではラヒーム・スターリングとのマッチアップが予想される中、同胞の好調アタッカーを相手に優位を保つことができるか注目だ。
(C)Getty Imagesベスト1:スコット・マクトミネイ(17試合)
ユース出身のスコットランド代表MFマクトミネイは、22歳と若手ながらも今季チームの中心に。アンデル・エレーラを放出し、ポール・ポグバとネマニャ・マティッチが負傷離脱した中盤センターポジションにおいて抜群の存在感を発揮している。もともと高いインテンシティとボール奪取能力に優れた選手だったが、今季は攻撃面でも3得点を挙げるなどスケールの大きさを見せている。無論、ケヴィン・デ・ブライネらダビド・シルバなどが揃うシティ相手とのダービーでも、このレッド・デビルズ未来のキャプテンが重要な存在となる。
(C)Getty Imagesワースト3:ジェシー・リンガード(19試合)
2017-18シーズンにリーグ戦33試合で8ゴール6アシストと殻を破ったかと思われたリンガードだが、その数字が半減した昨シーズンから今季はさらに落ち込んでいる。途中出場も多いとはいえ、リーグ戦12試合で0ゴール0アシストでは、サポーターは納得しないだろう。一時はレギュラー級となっていたスリー・ライオンズでも招集外に。それでも、直近のトッテナム戦では復調を感じさせるパフォーマンスを披露。今回のビッグマッチで再びチャンスを得られるようなら、今度は目に見えた結果を残したい。
(C)Getty Imagesワースト2:アシュリー・ヤング(13試合)
今シーズンからキャプテンに指名されたヤングだが、34歳という年齢もあって衰えが顕著だ。序盤戦はルーク・ショーが離脱した左サイドバックで定位置を掴んでいたが、低調なプレーが続くと、19歳の新鋭DFブランドン・ウィリアムズにポジションを奪われることに。直近のトッテナム戦では先発したが、不用意なビルドアップミスが散見。この先は、一列前で終盤にクローザーとして起用していくしかないように見えるが…。
(C)Getty Imagesワースト1:アンドレアス・ペレイラ(18試合)
オーレ・グンナー・スールシャールは、我慢強くペレイラを起用しているが、多くのサポーターはこの選択に納得できていないはずだ。右ウイング、トップ下、セントラルMFと様々なポジションで起用されているが、どのポジションでもイージーミスとボールロストが散見。期待値と実際のパフォーマンスの振り幅を鑑みれば、ヤングを上回るワーストプレーヤーとなるだろう。スールシャールの“ユース出身者待遇”で出場機会を得ているのは明らかだけに、数少ない武器であるスタミナと高いキック精度をより効果的に発揮できなければ、クラブでの未来は明るいものにはならない。
広告



