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ブンデスリーガの2010年代ベスト11発表!レヴァンドフスキとオーバメヤンが豪華共演
GettyGK:マヌエル・ノイアー
過去10年のうち7回のブンデスリーガ制覇が、たった1人のゴールキーパーによって成し遂げられた。マヌエル・ノイアーを差し置いて、他の誰もブンデスリーガを代表するゴールキーパーを名乗ることはできないだろう。
バイエルンの背番号1は、圧倒的な強さを誇るクラブに欠かすことのできない重要なピースだ。ときにはバックラインの仕事をこなし、攻撃の起点となることもできる彼のプレーは、スイーパー・キーパーとして新時代を牽引してきた。
それに加えノイアーは、世界で最も優れたシュート・ストッパーの1人としてもコンスタントな活躍を見せており、FIFPro(国際プロサッカー選手会)ワールドベストイレブンに3度、2010年代にドイツ年間最優秀サッカー選手賞を2度も受賞しているのだ。まさに彼こそがブンデスリーガのここ10年を象徴するようなGKだろう。
Getty ImagesRB:フィリップ・ラーム
同世代で最も優れた右サイドバックの1人として名前が挙がるのが、フィリップ・ラームだ。完璧な仕事をこなす彼は、ペップ・グアルディオラがバイエルン・ミュンヘンで指揮を執った際にはミッドフィルダーとしても活躍した。
ラームを絶賛していたグアルディオラは、彼を「監督人生の中で最も賢いプレーヤー」であると評しており、サイドバックやミッドフィルダーだけでなく、すべてのポジションでのプレーが可能であると語っていた。実際にバイエルンでは常に効果的な働きを見せ、2010年代にはブンデスリーガを5度制覇、それ以前にも3度の優勝を経験している。
2017年に惜しまれつつも引退したが、その後すぐにバイエルン・ミュンヘンの殿堂入りを果たした。
Getty ImagesCB:ジェローム・ボアテング
マンチェスター・シティに在籍していた2010-11シーズンではフラストレーションを溜めたジェローム・ボアテングだったが、故郷ドイツに帰還を果たしてからの活躍は目覚ましく、彼こそがブンデスリーガ過去10年で最も優れたディフェンダーであったといえよう。
マンチェスター・シティから1700万ユーロ(約20億円)でバイエルン・ミュンヘンに加入した彼は、およそ300試合に出場して守備陣を統率し、クラブのブンデスリーガ7連覇に大きく貢献。その買い物がバーゲンであったことを証明してみせた。
移籍の噂が絶えず、2018年夏にはパリ・サンジェルマンと交渉の席を持ったこともあったが、クラブで非常に重要な役割を担うボアテングはバイエルンに残留することを決めており、まだまだセンターバックのレギュラーの座を明け渡す気はないようだ。
GettyCB:マッツ・フンメルス
過去10年間でブンデスリーガ制覇を成し遂げたクラブはたったの2クラブだが、マッツ・フンメルスは両クラブでの優勝を経験した。ボルシア・ドルトムントでは2度、バイエルン・ミュンヘンでは3度トロフィーを掲げている。
2019-20シーズンからは再びドルトムントでプレーしている彼は、長きにわたるバイエルンの独走を止めるために必要なピースとしての役割を期待されている。
オン・ザ・ボールとオフ・ザ・ボールの両方を冷静にこなし、ゲームの流れを読む力は世界一とも目されるこのセンターバックの能力は疑いようがなく、3年前にバイエルン行きを決意したにもかかわらず、再びドルトムントに温かく迎え入れられた。
BongartsLB:ダヴィド・アラバ
フィリップ・ラーム同様、複数のポジションをこなすことができるダヴィド・アラバは、クラブでも代表でも様々なプレーを見せてきた。オーストリア代表ではセントラル・ミッドフィルダーとして司令塔の役割を担うこともあるが、バイエルン・ミュンヘンでは左サイドバックが定位置だ。高い位置でディフェンスをこなし、正確無比なクロスやセットプレーで相手ディフェンダーを翻弄する。
彼が初めてバイエルンでフルシーズンを過ごしたのは2011-12シーズンだったが、その翌年にはレギュラーの座をつかみとり、そこからバイエルンは前人未到の7連覇を達成している。
今夏クラブ史上最高額でフランス代表左サイドバック、リュカ・エルナンデスと契約したバイエルンだが、アラバの替えはきかないため、彼はセンターバックとして起用されている。
Getty ImagesRM:アリエン・ロッベン
まだプレーの質が衰えていないにもかかわらず、引退を決意する選手はそう多くない。アリエン・ロッベンはそのうちの1人であり、2019年にバイエルン・ミュンヘンで生涯20個目となるトロフィーを掲げた後に、そのキャリアに終止符を打つことを発表した。
かつてチェルシーやレアル・マドリーでも活躍し、ミュンヘンで長くプレーを続けてきたこのウインガーは、相手ディフェンダーにとっては脅威であり、仕掛けることが分かっていても止めることができない。
このオランダ人は、右サイドを縦に突破するよりもカットインから強烈な左足を振ることを得意としており、カーブのかかったボールは恐るべき正確さでゴールキーパーを無力化し、ネットを揺らす。彼はこれを武器に、世界で最も危険なウインガーの1人として名を馳せてきたのだ。
Getty ImagesCM:バスティアン・シュバインシュタイガー
バイエルン・ミュンヘンでちょうど500試合に出場したシュバインシュタイガーは、長く取りざたされていたマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を現実のものとし、ドイツの強豪から活躍の場を移した。バイエルンでのラストゲームを自らのゴールで締めくくった彼は、クラブのリーグ3連覇に大きく貢献した人物だ。
8度のブンデスリーガ優勝を経験した彼だが、そのうち3つが2010年代に成し遂げられたものだ。ボルシア・ドルトムントが2年にわたって王座を譲らなかったこともあったが、彼が支配する中盤によってドルトムントの時代に終止符が打たれた。王座を奪還した2013年には、彼がドイツ年間最優秀サッカー選手賞を受賞している。
SASCHA SCHUERMANNCM:マルコ・ロイス
移籍前のボルシア・メンヒェングラートバッハでの2シーズンで28ゴールを記録したマルコ・ロイスは、2012年にボルシア・ドルトムントへと移籍。彼の加入によりブンデスリーガ連覇を継続できると考えていたドルトムントだったが、バイエルン・ミュンヘンは王座奪還のためにさらに大きな補強を敢行していた。
しかし、ボルシア・ドルトムントこそが近年独走を続けるバイエルンを苦しめることができる唯一のチームだ。ケガに悩まされ続けているキャリアではあるものの、ロイスはその中でも魔法使いのような輝きを放っている。
2018-19シーズンでは、苦しみながらもキャリアハイとなる17ゴールを挙げ、ドルトムントを最終節まで結果が分からない優勝争いに持ち込ませた彼は、今もなお成長を続けている。
GettyLM:フランク・リベリ
ロッベンとウイングでパートナーを組み、「ロベリ」として最強の両翼を構成したフランク・リベリは、ブンデスリーガをはじめとしたヨーロッパのクラブのディフェンダーたちを恐怖に陥れてきた。
過去10年のブンデスリーガを支配してきたリベリーは、自身が経験した9度のリーグ制覇のうち7度を2010年代に達成している。
バイエルンでの貢献は計り知れないものであり、36歳になった彼の後継者を探すことがクラブにとって大きな課題として残されている。
Getty ImagesFW:ピエール=エメリク・オーバメヤン
2010-11シーズン以来、ロベルト・レヴァンドフスキ以外でブンデスリーガ得点王に名を連ねたのは5人しかおらず、そのうちの1人であるピエール=エメリク・オーバメヤンは、ボルシア・ドルトムント時代に得点を量産して得点王争いを盛り上げた。
2016-17シーズンには31得点を挙げ、過去40年間のブンデスリーガ1シーズンの中での最多得点を誇った。ドルトムントに在籍した5シーズンで144試合に出場したオーバメヤンは、その間実に98ものゴールを奪っている。
1月にアーセナルに移籍した彼は、最後のシーズンの半分を残してドルトムントを去ったにもかかわらず、得点ランキングでは2位に2ゴール差となっていた。
Getty ImagesFW:ロベルト・レヴァンドフスキ
過去10年のブンデスリーガの中で、5度も得点王に輝いたのがロベルト・レヴァンドフスキだ。その勢いはとどまることを知らず、2019-20シーズンでも再びその栄冠を手にすることになりそうだ。
同期間にボルシア・ドルトムントで2度、バイエルン・ミュンヘンに鞍替えしてからは5度のリーグ優勝を経験した彼は、合計7度のブンデスリーガ制覇を成し遂げている。
2010年にドイツでのプレーを始めた彼は、すでにリーグ通算200ゴール以上を挙げており、すべての大会を対象にした場合、過去4シーズンのすべてで40を超えるゴールを量産している。
Getty Images【フォーメーション&惜しくも選外となった選手たち】
◆2010年代のベストイレブン
GK:ノイアー
DF:ラーム、ボアテング、フンメルス、アラバ
MF:ロッベン、シュバインシュタイガー、ロイス、リベリ
FW:オーバメヤン、レヴァンドフスキシャルケ時代に得点王に輝いたクラース・ヤン・フンテラールも、過去10年の中で最も優れたストライカーの1人だ。また、シュテファン・キースリンクも2013年にレヴァークーゼンで得点王となった実力のあるプレーヤーだが、その勢いを持続することはできなかった。
同様に、アイントラハト・フランクフルトでプレーしたアレクサンダー・マイアーも、3つのシーズンで2ケタ得点を記録した数少ない選手の1人であり、2014-15シーズンには19ゴールで得点王に輝いている。現在トルコでプレーするマックス・クルーゼは、フライブルク、ボルシア・メンヒェングラートバッハ、ヴォルフスブルクといったチームを渡り歩き、ドイツで最後に在籍したヴェルダー・ブレーメン時代に特に大きなインパクトを残した選手だった。
トニ・クロースは、この10年で2度のリーグ制覇を経験し、バイエルン・ミュンヘンからレアル・マドリーへと移籍したが、いまだに彼を手放したクラブを責めるファンも多い。また、バイエルンの中盤でクロースの代役を果たしてきたチアゴも、自らがプレーしたすべてのシーズンで優勝を成し遂げている。
マヌエル・ノイアーの牙城を崩すゴールキーパーは現れていないが、ヤン・ゾマーは2010年代の後半に健闘が光った選手だ。また、ロマン・ヴァイデンフェラーは2010年代の始めにブンデスリーガを2度制したゴールキーパーだが、最近はロマン・ビュルキにそのポジションを明け渡していた。
バイエルン・ミュンヘンでフィリップ・ラームの穴を埋めようと画策するヨシュア・キミッヒは、すでにキープレーヤーの1人として存在感を放っている。そしてセンターバックでありながら得点力も高いナウドは、過去10年でヴェルダー・ブレーメン、ヴォルフスブルク、シャルケといったチームで守備に攻撃に大車輪の活躍をみせてきた。また、この期間にトーマス・ミュラーはブンデスリーガで100ゴールを挙げている。
香川真司もボルシア・ドルトムントに在籍した2シーズンで大きな輝きを放ったプレーヤーであり、2シーズン半をドイツの地でプレーしたケヴィン・デ・ブライネも、ブンデスリーガのベストプレーヤーの1人として数えられる。
そして41歳を迎えたクラウディオ・ピサーロは、今なおヴェルダー・ブレーメンで得点を重ねており、衰え知らずのプレーを披露している。
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