リオネル・メッシ&クリスティアーノ・ロナウドによる独占時代が終焉し、直近20年で最も開かれたレースとなった2025-26シーズンのバロンドール。ワールドカップを控える中で、世界最高の選手の名誉を得るのはどの選手になるのだろうか。『GOAL』が有力候補をランキング形式で紹介していく。
※更新日:11月28日
Getty/GOALリオネル・メッシ&クリスティアーノ・ロナウドによる独占時代が終焉し、直近20年で最も開かれたレースとなった2025-26シーズンのバロンドール。ワールドカップを控える中で、世界最高の選手の名誉を得るのはどの選手になるのだろうか。『GOAL』が有力候補をランキング形式で紹介していく。
※更新日:11月28日
Getty Images Sport※2025-26シーズン:8アシスト、9試合無失点。UEFAスーパーカップ優勝
堅固な守備と爆発的な攻撃力で、PSGをチャンピオンズリーグを含む歴史的な三冠に導いたハキミ。2025年の投票では6位にランクインするなど、世界最高の右サイドバックとしての評価を揺るぎないものとした。
そんなハキミは今季も絶好調だが、代表チームでの結果が今年の評価に大きな影響を与える可能性がある。モロッコ代表は、12月に開幕するアフリカ・ネイションズカップで絶対的な優勝候補だ。そしてチームの顔は、間違いなくハキミである。この大会で優勝し、さらに来年のワールドカップでも躍進できれば、初受賞の可能性も十分だ。
Getty※2025-26シーズン:10ゴール、1アシスト。
確かに時期尚早ではあるし受賞を想像するのは現時点で難しいが、候補に浮上するには十分な理由がある。特にバルセロナ相手に見せたあのパフォーマンスは、彼が世界最高峰のアタッカーの1人であることを証明するものであった。
そして過去数回のブラジル代表活動を見れば、ワールドカップで“王国”を牽引するのがこの10代のアタッカーになることも十分に予想できる。シーズン通してこの活躍を続けていけば、少なくとも最終候補には名を連ねるはずだ。
Getty Images※2025-26シーズン:13ゴール、7アシスト。DFLスーパーカップ優勝
もし今夏にルイス・ディアスを放出していなければ……そう思っているリヴァプールファンも多いかもしれない。この万能アタッカーは、バイエルン加入後すぐさまチームメイトたちと良好な関係を築いている。
そして今季決めたゴールのほぼすべてが息を呑むほど美しいものであり、特にチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦で叩き込んだ2ゴールは圧巻だった。来夏には自身初のワールドカップ挑戦も控えており、シーズンが進むにつれて彼のパフォーマンスはさらに上がっていきそうだ。
Getty Images Sport※2025-26シーズン:11ゴール、11アシスト。DFLスーパーカップ優勝
当初はクリスタル・パレスからのステップアップを懐疑的に見る人もいたが、ブンデスリーガ王者で見せたこの1年間のパフォーマンスは驚異的だ。右サイドを破壊し、ゴールだけでなくアシスト力も高次元で兼ね備える彼は、今やドイツで最も恐ろしいアタッカーの1人である。
そしてバイエルンでの活躍により、フランス代表でも定位置を確保。ワールドカップでも主役を演じる可能性は十分だ。
Getty Images
Getty Images※2025-26シーズン:6ゴール、11アシスト。
各ブックメーカーが最も期待する存在だ。昨季の投票は惜しくもウスマン・デンベレに次ぐ2位となったが、21歳未満で史上初めてバロンドールを受賞するとすれば、その偉業は彼しか達成できないだろう。
そんなヤマルは出場すれば確かな輝きとともに結果を残しているが、今季はケガの影響が長引き欠場する試合数も増加している。これは、受賞を信じる彼と家族にとって大きな痛手だろう。またバルセロナがビッグイヤーを掲げる可能性は低下しており、彼にとってはスペイン代表として戦うワールドカップがさらに重要になるかもしれない。
Getty Images Sport※2025-26シーズン:3ゴール、8アシスト。
昨季のレアル・マドリー戦で見せた圧巻のFK2発で、「世界最高のMFの1人」との評価を揺るぎないものとしたライス。しかし彼の成長はそこで止まらず、今季のアーセナルでさらに進化を遂げた。守備時の貢献はもちろんだが、その推進力とボックス内への飛び出しなどゴール関与率も高まっており、そして精度の高いセットプレーはアーセナル最大の武器になっている。
プレミアリーグ制覇と初のチャンピオンズリーグ優勝へ邁進するアーセナルの最重要人物であり、それはイングランド代表でも変わらない。もし彼がタイトルにあふれる1年を過ごせば……おそらく、バロンドールは彼のものだ。
Getty Imagesクラブと代表チーム合わせて、11月の段階ですでに32ゴール。これだけの得点ペースは、“あの2人”すら上回るものだ。現時点で彼を止められる選手は現れておらず、この得点ペースは落ちる気配はまったくない。
彼の場合、問題はタイトルを獲得できるかどうか。マンチェスター・シティは調子を上げているものの、ビッグイヤーやプレミアリーグ優勝を達成できるかはまだわからない。一方で、ノルウェー代表はワールドカップ出場権を勝ち取った。“ダークホース”候補として大きな注目を集める彼らが躍進を見せれば、受賞に大きく近づくだろう。
Getty Images※2025-26シーズン:27ゴール、6アシスト。
今季こそ「エンバペの1年」になるのだろうか? 10代で頭角を現してから、常に将来のバロンドーラーと期待されてきた。しかし27歳の誕生日を控える今でも、その悲願は叶っていない。だが、今季は彼にとって最大のチャンスかもしれない。
愛するレアル・マドリー、そしてワールドカップ優勝候補であるフランス代表の絶対エースは、両チームで最大のタイトルを掴めるだろうか。彼がトロフィーを掲げるのであれば、バロンドールは彼のものになるはずだ。
Getty Images Sportその実力を正当に評価しない人間は常に存在してきたが、「トロフィーの呪い」を払拭した今の彼を正面から批判することは絶対にできないはずだ。驚異的なペースでゴールを量産するだけではなく、バイエルンではストライカーという役割にとどまらずにオールラウンダーとして圧倒的なパフォーマンスを続けている。
絶好調のバイエルンは、今季もブンデスリーガ優勝は間違いないだろう。そしてチャンピオンズリーグでも最有力候補であり、今の調子を続ければビッグイヤーにかなり近づけるはずだ。そして来夏、イングランドを60年ぶりの世界の頂点に導ければ……ケインはようやく世界的な名声を得るかもしれない。