Getty/Goalネイマール、ポグバ、エジル…今夏移籍市場を騒がすスター15人
Gettyネイマール(パリ・サンジェルマン)
2017年の夏、バルセロナを離れて新たなチャレンジをしようと、自身の記録を更新する1億9800万ポンド(約268億円)でパリ・サンジェルマンに移籍したネイマールは、実際のところ、リーグ・アンで幸福だったようには決して見えない。
そもそも、ブラジル代表アタッカーがパルク・デ・プランスにやってきたのは、チャンピオンズリーグを制覇し、バロンドールを獲得するためだった。しかし、あれから2年が経過したが、どちらの目標もネイマールは達成していない。
バルサのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長は、27歳のネイマールが現在の所属クラブを出たがっていることをようやく確認し、PSGも今や、適切な価格であれば手離すことを認めている。
この一連の移籍騒動は、夏の間はずっと続くかもしれないが、ネイマールとその関係者は、カンプ・ノウに確実に戻れるよう、あらゆる手を尽くすことだろう。
Getty Imagesポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)
ポグバ一行は現在、オーストラリアでのプレシーズン・ツアーの途上にあるが、ポグバはすでに新しいチャレンジをしたいと表明しており、代理人のミーノ・ライオラは、クライアントがクラブを離れる道筋を着々とこしらえている。
26歳のポグバは、オールド・トラッフォードでの生活に嫌気が差した後、同じフランス出身のジネディーヌ・ジダン率いるレアル・マドリーに加入するか、ユヴェントスに戻ることになるだろう。
やる気さえあれば、ポグバは昨シーズンの全公式戦で16得点11アシストを記録したことからもわかる通り、ワールドクラスの選手であることは間違いない。ただ、チャンピオンズリーグを優勝できるチームに行きたいとの思いが強いようである。
OSCAR DEL POZOガレス・ベイル(レアル・マドリー)
ベイルにチームを勝利に導く才能があることは間違いないが、レアル・マドリーでは、クラブのファンのみならず、重要なことにジネディーヌ・ジダン監督からも好かれることはなかった。
今年30歳になるウェールズ代表は、明らかに環境を変えたがっているようだが、税別で週35万ポンド(約4700万円)と言われるサラリーが、ラブコールを送ってくれるかもしれないクラブにとって、二の足を踏む大きな障害となっている。
それでも、ポグバがスペインの首都のクラブに入るのと引き換えに、ベイルがマンチェスター・ユナイテッドに入る可能性は高い。かつての所属クラブのトッテナムも興味を示していると言われている。
Gettyメスト・エジル(アーセナル)
エジルは司令塔として並外れた才能の持ち主であるが、アーセナルのウナイ・エメリ監督がやろうとしていたスタイルには合わなかった。
30歳の攻撃的ミッドフィルダーが、今になってスタイルを変えるというのは難しく、自分を中心にチームを組み立ててくれる監督とともにプレーしたほうがよいに違いない。
しかしながら、今のところ、ロンドン北部で週に35万ポンドの高収入を得ている選手に興味を示すものはいない。
Getty Imagesフィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)
コウチーニョは2018年1月、バルセロナでチャンピオンズリーグを勝つために、リヴァプールを去った。にもかかわらず、「ブラウ・グラナ(青と臙脂)」は準決勝で敗れ、6月、古巣がトロフィーを掲げる姿を見せつけられることとなる。
27歳のMFは、エルネスト・バルベルデ監督のチームで最良のポジションを獲得しようと奮闘したものの、カンプ・ノウに居場所を見つけることができず、昨シーズンのラ・リーガでは5得点しか挙げられなかった。
レッズがプレミアリーグのタイトル奪取を狙うのなら、コウチーニョのアンフィールドへの復帰もあるだろうが、そうなる望みは薄く、ネイマールがバルサに加入するための補助として使われる可能性のほうが高い。

ウィルフレッド・ザハ(クリスタル・パレス)
ザハは昨シーズンのプレミアリーグで、クリスタル・パレスのために10得点10アシストを積み上げ、全盛期を迎えつつある。
26歳のザハは、より大きなクラブに目をつけられるようになっており、アーセナルがコートジボワール代表のストライカーを、エミレーツ・スタジアムに連れてきたがっていると報道されている。
ザハは20歳のとき、マンチェスター・ユナイテッドへ加入した際には苦労したが、今やその才能のすべてを発揮する準備は完璧にできているとみられる。
Getty Imagesパウロ・ディバラ(ユヴェントス)
ディバラはユヴェントスの選手の中で、昨年の夏、クリスティアーノ・ロナウドがトリノにやってきた影響を最も被った選手である。
2017-18シーズンのセリエAで、自身最多の22ゴールを挙げたが、CR7が「ビアンコネーリ(白と黒)」の攻撃の中心になったことで、昨シーズンは5得点にとどまった。
25歳のディバラには、マンチェスター・ユナイテッドが関心を持っているとの報道があり、また、インテルも手をあげる可能性があるようだ。
Getty Imagesマウロ・イカルディ(インテル)
2月、インテルがマウロ・イカルディからキャプテンマークをとり上げて世間を驚かせたときから、アルゼンチン代表のイカルディが、この夏にサン・シーロを去るであろうことは明らかだった。
「ネラッズーリ(黒と青)」が、なぜ突然あんな決断をしたのか、正確なことは依然として不明だが、イカルディの妻であり代理人のワンダ・ナラが、インテルのチームメイトたちについて語ったことが原因だろうと話している。
ただ、インテルがもはや彼を必要だと感じていないことは確かであり、スポーツディレクターのジュゼッペ・マロッタも、新監督のアントニオ・コンテも、先週の記者会見でそのことを明らかにしていた。
イカルディに興味を示すクラブは多いが、彼自身も妻もイタリアでプレーすることを望んでおり、イカルディ獲得レースの先頭を走っているのはナポリとユヴェントスである。
Getty Imagesロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド)
昨シーズンはオーレ・グンナー・スールシャール監督のもとで先発を外れることの多かったルカクの移籍に関して、インテルとマンチェスター・ユナイテッドの間で話し合いがスタートしている。
26歳のベルギー代表は、オールド・トラッフォードでの2シーズンのリーグ戦で28ゴールを奪っており、充分な仕事をしたといえるが、2016-17シーズンにエヴァートンで25得点を挙げたときほどの活躍ではなかった。
ルカクが「夢の劇場」を離れるのは時間の問題であり、以前からリスペクトを寄せてきたアントニオ・コンテ監督の元で新しいスタートを切れれば、イタリアの地で再びキャリアを軌道に乗せることができるだろう。
Gettyハメス・ロドリゲス(レアル・マドリー)
ハメスのキャリアは、バイエルン・ミュンヘンへの完全移籍がなくなって、現在は膠着状態にある。その主な原因は、ニコ・コバチ監督との緊張した関係だろう。
その結果として、ハメスはバイエルンに、レアル・マドリーからの2年のレンタル移籍を完全移籍にしないよう頼んだのであった。
だがレアル・マドリーは、この夏の他の移籍のための資金を増やしたいと思っており、依然としてハメスを放出したがっている。ナポリでカルロ・アンチェロッティ監督と再会できれば、ハメスにとって理想的な結果となり、2014年ワールドカップで輝いた姿を取り戻すことができるかもしれない。また、ここに来て同じマドリーのライバル、アトレティコへの電撃移籍の可能性も浮上している。
Gettyニコラ・ペペ(リール)
ペペはキャリアのほとんどを右ウイングとして過ごしてきたが、昨シーズンのリーグ・アンでは、ウィンガーでありながら22得点という驚くべき成績を残した。これを上回るのは、PSGの怪物、キリアン・ムバッペのみである。
24歳のペペの活躍をさらに印象的にしたのは、彼が11アシストに貢献したという事実であり、今やヨーロッパ最大のクラブたちが動いていることも、まったく驚くべきことではない。
コートジボワール代表は現在、キャリアを次のステップに進ませようと意欲満々であり、スター揃いのリヴァプールがペペを仲間に加えようと考えているとの報道もある。
Getty Imagesダニ・セバージョス(レアル・マドリー)
この夏、イタリアで開催されたU-21欧州選手権で、スペイン代表として活躍したダニ・セバージョスだったが、ジネディーヌ・ジダンが監督に戻ってきたレアル・マドリーに自分の未来がないことはよくわかっている。
才能ある攻撃的ミッドフィルダーは、第1次ジダン政権ではほとんど起用されず、来シーズンもレギュラーでの出場を確保するには、レアルを去る必要があることを理解している。
ただし、セバージョスはレアルとの契約がまだ4年残っており、ジダンが今回、どのくらい長く指揮を執るか誰にもわからないため、セバージョスはレンタル移籍を希望しており、アーセナルとトッテナムが興味を示していると伝えられている。
Getty Imagesラジャ・ナインゴラン(インテル)
インテルのチームメイト、イカルディと同様、ナインゴランも来シーズンのアントニオ・コンテ監督の構想に入っていない。
31歳のエネルギー溢れるナインゴランは、昨シーズン、ローマから「ネラッズーリ(黒と青)」に移籍して、濃密なシーズンを満喫し、ミッドフィルダーながら36試合で7得点を挙げたものの、ミラノでのキャリアを続けられるかどうかは疑問視されている。
ナインゴランには、中国スーパー・リーグの2大クラブ、大連と上海申花が興味を示していると報道されているが、次にどこへ行くかを決めるのは、ガンと闘病中の妻の状態次第かもしれない。
Getty Imagesゴンサロ・イグアイン(ユヴェントス)
クリスティアーノ・ロナウドがトリノに来たことは、イグアインのユヴェントスでのキャリアの衰退に大きく影響することとなり、昨シーズンはミランとチェルシーにレンタル移籍していた。
プレミアリーグでの成果は、移籍禁止処分中のブルーズに、イグアインを完全移籍で獲得したいと思わせるほどのものではなく、老貴婦人に戻り、誰もが獲得したがる選手であることを証明してみせなければならない。
ただ、ユーヴェは売りに出す方針であり、最近ではウェスト・ハムにレンタル移籍されるのではないかと取りざたされている。
Getty Imagesローラン・コシエルニー(アーセナル)
アーセナルのキャプテンは今週初め、アメリカへのプレシーズン・ツアーへの参加を拒否して、クラブを驚愕させた。
2010年から長きにわたってガナーズに貢献してきたが、33歳となって故郷フランスに戻りたいとの気持ちが強くなってきたようで、ボルドーが興味を示していると報道されている。
コシエルニーへのオファーにオープンだったアーセナルは、シーズン終了時に契約を終わらせることに前向きであると言われている。