Papu Gomez Cristiano Ronaldo Kalidou KoulibalyGetty/Goal

セリエAの今季ベストイレブンは…王者ユヴェントスからの選出はC・ロナウドのみ

  • Alessio Cragno CagliariGetty

    1GK:アレッシオ・クラーニョ|カリアリ

    今季のセリエAで17回のクリーンシートを記録したのはインテルのサミル・ハンダノヴィッチ。だが欧州5大リーグで最多152回のセーブを記録したのが、カリアリのアレッシオ・クラーニョだ。守護神はカリアリの残留に決定的な役割を果たした。

    イタリア代表のアンダー世代まで順調にステップアップを果たしてきた。昨年9月にはロベルト・マンチーニによってフル代表に初招集。この24歳がフル代表のゴールマウスを任されるのも時間の問題だろう。

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  • Pol Lirola SassuoloGetty

    2DF:ポル・リロラ|サッスオーロ

    昨夏サッスオーロはユヴェントスからレンタルしていたポル・リロラを完全移籍で獲得したが、その判断が正しかったことが証明された。彼の今季の貢献を考えれば700万ユーロの移籍金など安いものだ。

    カタルーニャ出身の右サイドバックは2ゴールに加え、6アシストとディフェンダーとしてリーグ最多アシストを記録。この点ではフェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)の2アシスト、イヴァン・ペリシッチ(インテル)の4アシストを大きく引き離す活躍を見せた。

  • Armando Izzo TorinoGetty

    3DF:アルマンド・イッツォ|トリノ

    今季のトリノは得点数が49と非常少ない。これは上位10チームでは最も低い数字だ。それでもリーグ終盤まで欧州大会への出場権を争えたのは、ひとえにバックラインの働きのおかげだ。特にアルマンド・イッツォの働きは際立っている。

    ナポリ出身CBは今季デュエルで253回競り勝ち、空中戦を117回制している。さらに85度ものインターセプトを成功させており、この成績はリーグトップだ。この活躍で、3月には27歳にして初のイタリア代表キャップを記録した。

  • Kalidou Koulibaly Chievo Napoli Serie A

    4DF:カリドゥ・クリバリ|ナポリ

    ジョルジョ・キエッリーニは確かにユヴェントスでタイトルを勝ち取った。だが、今のセリエAでカリドゥ・クリバリ以上に優れたディフェンダーは存在しない。

    ポゼッションにおいて素晴らしい才能を持ち、セリエA最多の2229本のパスを成功させた。またプレーの速さ、勇敢さ、空中戦の強さ、試合を読む眼と、あらゆる能力が非常に高い。第37節のインテル戦ではラインを割る直前で素晴らしいクリアを披露した。

  • Cristiano Biraghi FiorentinaGetty

    5DF:クリスティアーノ・ビラーギ|フィオレンティーナ

    フィオレンティーナにとって今シーズンは恐ろしいものになった。出だしこそ良かったものの、最終節まで降格の可能性が残っていた。

    クリスティアーノ・ビラーギは守備面では改善すべき点があるのは事実だが、攻撃参加で素晴らしいプレーを見せる。63度の決定機創出と36本のクロス成功は他のディフェンダーを上回る成績だ。

    代表チームでも好調を維持し、9月のアッズーリデビューから5試合出場を果たしている。中でもポーランド戦終了間際に決めた代表初ゴールを、急逝したチームの主将ダビド・アストーリに捧げる姿は多くのファンの心に焼きついた。

  • Manuel Lazzari SPALGetty

    6DF:マヌエル・ラッツァーリ|SPAL

    SPALの指揮官レオナルド・センプリチは、この夏25歳のマヌエル・ラッツァーリがクラブを去り、さらなる飛躍を遂げることをすでに諦めている。

    右ウィングバックが本職ながら、ディフェンダーとしてもプレーできる。9月に代表初キャップを記録すると、メキメキと頭角を現し、ピンポイントに合わせるクロスでパプ・ゴメス(アタランタ)に次ぐ8アシストを記録した。

  • Niccolò Barella CagliariGetty Images

    7MF:ニコロ・バレッラ|カリアリ

    来季もカリアリでプレーするかは定かではない。22歳の彼は、世界で最も有望な若手MFの一人として見られているためだ。

    アグレッシブでどんなスタイルにも対応できる彼にはプレミアリーグが最も合っていると言われている。今季のセリエAでタックル、デュエル、ボール保持、そしてリカバリーにおいてトップ5に入る活躍を見せた。

  • Alejandro Papu Gomez Atalanta FiorentinaGetty Images

    8MF:パプ・ゴメス|アタランタ

    アタランタのキャプテンを務める31歳は今季キャリア最高のパフォーマンスを披露した。

    背番号10として、また左MFとして、彼以上に創造性を発揮した選手は今季のセリエAにはいなかった。ゴメスは100回以上のチャンスメイクを行い(109回)、6ゴール10アシストという結果を残した。

    CL出場権は、素晴らしいパーソナリティを示した彼らにこそふさわしい、歴史的なご褒美となるはずだ。

  • Josip Ilicic AtalantaGetty

    9FW:ヨシップ・イリチッチ|アタランタ

    ジャンピエロ・ガスペリーニがアタランタで成し遂げた最大の成果の一つは、優れた才能を持ちながら気難しい性格のヨシップ・イリチッチの能力を引き出したことだ。イリチッチは今季12ゴール7アシストを記録した。

    イタリアサッカー界に、彼以上に優れた視野を持つ選手はそう多くはいない。素晴らしいテクニックを持つスロベニア人MFはその力を最大限発揮した。1月に31歳の誕生日を迎えたものの、この活躍によりローマやナポリといったクラブがイリチッチに関心を示している。

  • Fabio Quagliarella Sampdoria 2018-19

    10FW:ファビオ・クアリャレッラ|サンプドリア

    今シーズン、大ベテランは新たな物語を紡いでいる。対戦相手にとって悪夢をもたらす存在となり、36歳にしてイタリア代表に呼び戻された。

    11試合連続得点というセリエA記録に並ぶ成績を残しただけでなく8アシストも記録。シーズン26ゴールを挙げ、カポカンノニエーレ(セリエA得点王)を手にした。彼の物語はハッピーエンドに終わったと言えるだろう。

  • Ronaldo celeb Juventus Torinogetty images

    11FW:クリスティアーノ・ロナウド|ユヴェントス

    クリスティアーノ・ロナウドが不可能を可能にしてカポカンノニエーレに輝くことはなさそうだ。それでも、センセーショナルなイタリアデビューを果たしたポルトガル人スーパースターは、すでに今季のセリエA最優秀選手に選ばた。

    CLのノックアウトステージで、ユヴェントスの全ゴールはすべて彼が決めたもの。国内リーグも21ゴールを叩き込んだ34歳は8アシストも記録し、マッシミリアーノ・アッレグリ率いるチームのスクデット獲得に大いに貢献した。