ジダン、グアルディオラ、それとも…名将となった名選手たち

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アーセナルの伝説的なFWであるティエリ・アンリが、モナコで指揮官としてのキャリアの第一歩を踏み出した。このフランス人は何人かの偉大な先人が残した輝かしい足跡を再現することを望んでいるだろう。

このアンリの監督業挑戦を受けて、選手時代に華々しいキャリアを過ごした後で監督としても素晴らしい成功を収めた事例を紹介したい。

 “インビンシブルズ”(無敵の軍団)の欠かせない一員としてアーセナルの得点記録を塗り替え、バルセロナでも数々のトロフィーを掲げたアンリだが、ピッチサイドでも同様の成功を再現できるかはこれから明らかになる。

  1. ジネディーヌ・ジダン

    ジズーはその時代を代表する偉大な選手であり、レアル・マドリーの一員としてプレーした2002年のチャンピオンズリーグ決勝では、同大会の歴史の中でも最も印象に残るゴールのひとつを記録した。

    ジダンは監督になっても選手時代の成功をそのまま継続し、“ロス・ブランコス”で歴史上初めてチャンピオンズリーグ3連覇を成し遂げた監督となった。

  2. ジョゼップ・グアルディオラ

    おそらく近年で最も印象的な事例だ。グアルディオラは1990年代のバルセロナを支えた有力MFで、チャンピオンズリーグを含む様々なタイトルを勝ち取った。

    バルセロナBの監督を経てカンプ・ノウの責任者へと就任した後、トップチームはグアルディオラのリーダーシップの下ですべてを手に入れた。その後、バイエルン・ミュンヘンとマンチェスター・シティではリーグタイトルを獲得し、ブンデスリーガとプレミアリーグの国内記録も塗り替えた。

  3. カルロ・アンチェロッティ

    アンチェロッティは1970年代後半から90年台前半に選手としてローマとACミランに所属し、セリエAのタイトルを3度、チャンピオンズリーグを2度制した。

    監督しての実積はより印象的だ。4つの異なる国でチャンピオンズリーグを3度制し、レアル・マドリーでは待望のデシマを達成した。現在はマウリツィオ・サッリの後を引き継ぎ、ナポリの指揮を執っている。

  4. ルイス・エンリケ

    ルイス・エンリケはレアル・マドリーとバルセロナでタイトルを獲得した珍しい選手で、両クラブを通じて3つのリーガタイトルとカップウィナーズカップを勝ち取った。

    監督として3年間を過ごしたカンプ・ノウでも素晴らしい成功を収め、最近スペイン代表の監督に就任した。

  5. ロベルト・マンチーニ

    選手時代にサンプドリアとラツィオでセリエAとカップウィナーズカップをそれぞれ1度ずつ制したマンチーニは、監督としても第一期のインテル時代にリーグ3連覇を果たすなど素晴らしい成功を収めた。また、マンチェスター・シティではプレミアリーグとなって初めてのリーグタイトルをクラブにもたらした。

    ガラタサライ、ゼニト・サンクトペテルブルク、両クラブの間に指揮を取った第二期インテルでは大成功を収めることはなかったが、現在はイタリア代表の監督に就任している。

  6. ジョヴァンニ・トラパットーニ

    1960年代、このイタリア人はACミランの選手としてセリエAを2度、ヨーロッパカップを2度、ほか多くのカップタイトルを勝ち取った。

    監督としても1970年代から80年代にかけてユベントスの黄金時代を築いたほか、インテル、バイエルン・ミュンヘン、ベンフィカ、レッドブル・ザルツブルクでも成功を収めた。代表レベルでもアイルランドを5年間率いた経験を持つ。

  7. フランツ・ベッケンバウアー

    フットボールのフィールドを彩った史上最高の選手のひとりとして広く知られるベッケンバウアーは、1970年代にドイツのバイエルン・ミュンヘンで黄金時代を築き、ワールドカップでも優勝を果たした。

    監督としても再びワールドカップを制し、選手と監督の両方でワールドカップのトロフィーを掲げた史上2人目の男になった。また、バイエルン・ミュンヘンとマルセイユでもリーグタイトルを手にしている。

  8. フランク・ライカールト

    アヤックスとACミランでチャンピオンズリーグと数々のリーグタイトルを手にしたライカールトは、オランダ代表としても1988年のユーロ大会で成功を収め、バルセロナで監督に就任してからも5年間で5つのタイトルを勝ち取った。

  9. ヨハン・クライフ

    選手としてのクライフはアヤックスで8つのリーグタイトルと3つのヨーロッパカップを獲得し、バルセロナへと移籍した。

    監督としてバルセロナのベンチに座ってからも4回のリーガ優勝とヨーロッパカップを含む11のタイトルを獲得、グアルディオラやジョゼ・モウリーニョなど、現在成功を収める多くの監督に豊富なインスピレーションを与えた。

  10. ディディエ・デシャン

    ワールドカップフランス大会のレジェンドであるデシャンは、1990年代にマルセイユとユベントスでヨーロッパカップを掲げ、その後チェルシーでもFAカップを勝ち取った。

    監督としても2018年のワールドカップロシア大会で母国を優勝に導き、選手と監督の両方でワールドカップ優勝を経験した史上3人目の人物となった。

  11. ローラン・ブラン

    選手としてデシャンと同じ時代を過ごしたブランは、モンペリエ、オセール、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドでタイトルを勝ち取り、フランス代表としてもワールドカップと欧州選手権で優勝を果たした。

    監督としてもボルドーとパリ・サンジェルマンで成功を収めるなど、母国で素晴らしい成績を残した。

  12. ユップ・ハインケス

    選手時代にボルシア・メンヒェングラートバッハでブンデスリーガとUEFAカップを、ドイツ代表としてワールドカップと欧州選手権を制したハインケスは、バイエルン・ミュンヘンの監督としても2012-13シーズンにトレブルを達成するなど素晴らしい成功を収めた。

    昨シーズンにアンチェロッティの後を引き継いでバイエルン・ミュンヘンの監督に三たび就任したこのドイツ人は、クラブに再びブンデスリーガタイトルをもたらした。

  13. ケニー・ダルグリッシュ

    1970年代にセルティックファンの間でヒーローとなったダルグリッシュは、1980年代のリヴァプールでも同様の成功を収めた。

    監督としてはリヴァプールにリーグタイトルをもたらした最後の指揮官であり、ブラックバーンにクラブ唯一のプレミアリーグタイトルをもたらしてもいるが、その後はニューカッスルを1シーズンで解任、セルティックでも短期政権に終わった。2011年にリヴァプールに復帰した際も16カ月で解任となった。

  14. ディノ・ゾフ

    史上最高のGKのひとりに数えられるゾフはユベントスで数々のタイトルを勝ち取り、イタリア代表としてもワールドカップと欧州選手権で国際的な成功を収めた。

    監督としてはラツィオやイタリア代表でそれほどの成功は手にできなかったものの、1989-90シーズンにはビアンコネッリで二冠を達成している。

  15. ファビオ・カペッロ

    選手時代にユベントスとACミランでセリエAのタイトルを4度制したカペッロは、監督としてもサンシーロとローマで同様の成功を収め、前者ではチャンピオンズリーグのタイトルも勝ち取った。

    また、レアル・マドリーの監督として計2シーズンを率い、いずれのシーズンでもリーガタイトルを獲得した。イングランド代表では成功を収めたとは言い難かったものの、その後ロシア代表と中国サッカー・スーパーリーグの江蘇蘇寧足球倶楽部の監督を歴任し、昨シーズン終了後に監督業からの引退を表明した。

  16. ディエゴ・シメオネ

    選手時代の1995-96シーズンに二冠を達成し、アトレティコ・マドリーのレジェンドのひとりとなったシメオネは、インテル、ラツィオ、アルゼンチン代表でもタイトルを勝ち取った。

    監督としてマドリーの地にカムバックした‘エル・チョロ’は偉大な名声を築き上げ、2013-14シーズンにはリーガタイトルを獲得し、ヨーロッパリーグでも2度優勝、さらにチャンピオンズリーグでも2度決勝に進出している。

  17. カルロス・ビアンチ

    選手時代にフランスとアルゼンチンのベストチームの数々を渡り歩いたビアンチは、監督に就任してからさらにその本領を発揮した。特にボカ・ジュニオルスでは4度のリーグ制覇と3度のコパ・リベルタドーレス優勝を果たした。