Alexis Sanchez Lionel Messi Chile ArgentinaGetty/Goal

サンチェスが選出でメッシは選外…コパ・アメリカ、グループステージのベストイレブン

  • Wuilker Fariñez Venezuela PeruGetty

    1GK:ウイケル・ファリニェス|ベネズエラ

    コパ・アメリカで、相手チームの選手がGKウイケル・ファリニェスの脇をすり抜けてゴールを決めるまでに、262分もの時間がかかった。その得点を決めたのはボリビアのレオネル・フスティニアノで、目の前で準々決勝進出を決めたベネズエラに対し、一矢を報いたのであった。

    21歳の怪物は、ペルー戦とブラジル戦で試合の主役となり、最高品質のセーブを連発して、2試合連続クリーンシートを達成。チームに価値ある2分けをもたらした。

    この結果、かねてより噂のバルセロナへの移籍が大きく取りざたされるようになったが、ミジョナリオスの守護神には、金曜の準々決勝のアルゼンチン戦で、リオネル・メッシを抑えこみ、名をあげるビックチャンスが待ち受けている。絶好調のファリニェスは、その挑戦を心待ちにしているに違いない。

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  • Dani Alves Brazil 2019-06-22(C)Getty Images

    2DF:ダニ・アウベス|ブラジル

    プレーに年齢は関係ない。そのことを嬉々として証明してみせている。

    36歳にしてボール奪取に優れた右サイドバックは、昨年のワールドカップをケガで棒に振った後、再び母国のために輝くチャンスを楽しんでいる。

    セレソンのキャプテンとして大会に臨み、5-0と大勝したペルー戦では、自身から始まった見事なチームプレーで締めくくって完結させた。これまで、彼がチームメイトのために終始汗をかいてきたことが実を結んだにすぎず、まだまだ彼の活躍が見られそうだ。

  • Jose Gimenez Alexis Sanchez Uruguay ChileGetty

    3DF:ホセ・ヒメネス|ウルグアイ

    アトレティコ・マドリーではディエゴ・ゴディンの隣で圧倒的な存在感を示しているホセ・ヒメネスは、代表レベルでも信頼に足るパートナーであることを再び証明してきており、これまでのところ、キャプテン以上に切れ味鋭い動きを見せている。

    24歳のCBは、日本戦で66分に同点に追いつくゴールを挙げ、ウルグアイを崖っぷちから引き戻した。そのおかげで、他チームの結果も絡み、「セレステ」ことウルグアイ代表は、決勝トーナメント進出を決めたのである。

    ヒメネスは、その後のチリ戦でも同じように成熟したプレーを見せ、セレステはグループCを首位で準々決勝に向かうこととなった。

  • Davinson Sánchez Colombia - Qatar Copa América 2019Getty

    4DF:ダビンソン・サンチェス|コロンビア

    今季はスパーズ史上初のチャンピオンズリーグ決勝進出に大きな役割を果たした後、見るからに好調をキープしている。

    23歳のサンチェスは、現在コパ・アメリカで大活躍しており、母国コロンビアにおいて常に印象的な選手であることを示している。彼のおかげで、コロンビアはアルゼンチンの攻撃を封じこめ、カタールのシュートを1本もゴールに許すことなく、最初の2試合を勝利したのであった。

  • Everton Filipe Luis Brasil Bolívia Copa América 14062019PEDRO UGARTE/AFP/Getty

    5DF:フィリペ・ルイス|ブラジル

    今回のブラジル代表にマルセロがいないおかげで、フィリペ・ルイスは左サイドで活躍するチャンスをつかんだわけだが、常にハードワークするベテランは、このチャンスを無駄にしていない。

    反対サイドのアウベスほど目立つことはないかもしれないが、彼特有の控え目なやり方で、これまでのコパにおいて、ブラジル代表で最も堅実なプレーを見せる選手の一人となっている。

    ウィングでのエヴェルトンとの新たな連係プレーは、2007年以降遠ざかっているコパ・アメリカ優勝を狙う開催国ブラジルを、大いに勇気づけている。

  • Lionel Messi Wilmar Barrios Radamel Falcao  Argentina Colombia Copa America 2019RAUL ARBOLEDA

    6MF:ウィルマル・バリオス|コロンビア

    「カフェテロ(コーヒーを作る男たち)」ことコロンビア代表の先発メンバーの中では目立たない英雄だが、ウィルマル・バリオスは、カルロス・ケイロス監督率いるコロンビアの3戦3勝でのグループステージ突破において、大いに貢献している。

    ゼニト所属のMFは、大会初戦のアルゼンチン戦でメッシをマークし、2-0での勝利をもたらすと、カタール戦でも同様に効果的なプレーを見せ、チームは楽々とベスト8進出を果たしたのであった。

  • Charles Aranguiz Chile Copa America 2019Getty Images

    7MF:シャルレス・アランギス|チリ

    2015年と2016年にチリがコパ・アメリカを連覇したときの主力選手の一人だが、今大会でも3連覇という偉業に挑むチリ代表において欠かせない存在であることを証明している。

    アランギスは3アシストを記録して、グループCのウルグアイに次ぐ2位での突破に貢献しており、その巧みなパスは、ディフェンディングチャンピオンのチリが今後対戦するどんなチームにとっても、厄介なものとなるであろう。

  • Philippe Coutinho Brazil Bolivia Copa America 2019Alexandre Schneider

    8MF:フィリペ・コウチーニョ|ブラジル

    今大会開幕前、ネイマールがケガで参加できないことにより、すべての視線がフィリペ・コウチーニョに集まっていた。

    そこには大きな疑問があった。司令塔コウチーニョは、直近のシーズンでのバルセロナの失望を忘れて、母国のために活躍することが、果たしてできるのだろうか。その答えはすぐに出た。圧倒的なほどの「YES」だったわけだ。

    これまで1ゴール2アシストのコウチーニョは、ブラジルの前への推進力においてキーとなっている。バルサでもパートナーであるアルトゥールとの連携で、恐ろしいほど創造的な攻撃の軸を構成している。

  • James Rodriguez & Carlos QueirozGetty Images

    9MF:ハメス・ロドリゲス|コロンビア

    ナポリへの移籍報道は依然としてはびこっているが、ハメス・ロドリゲスはコパ・アメリカに視線をまっすぐに向け、ベストを尽くすことに集中しつつ、軽やかな足さばきで相手ディフェンスを切り裂いている。

    ハメスは華麗なアシストで、コロンビアをグループBの最初の2試合で勝利に導いたが、アルゼンチン戦では、高く舞い上がる50mパスでロジェール・マルティネスをフリーにし、カタール戦ではドゥバン・サパタに絶好のお膳立てをしてチームを勝利に導き、準決勝進出を確定させた。

  • Luis Suarez Naomichi Ueda Uruguay Japan Copa America 2019Jeferson Guareze

    10FW:ルイス・スアレス|ウルグアイ

    コパ・アメリカ開幕前、ルイス・スアレスの出場は危ぶまれていた。バルセロナの破壊王はケガと戦い、大会が始まるほんの数日前に回復したばかりだったのだ。

    しかしながら、ここまではケガの影響を感じさせないプレーぶりで、代表のユニフォームを着るときは常に見せるプライドと積極性を示している。

    これまでのグループステージでは、エディソン・カバーニが3得点を挙げて、攻撃のパートナーであるスアレスの2得点を上回っているかもしれないが、母国のために体を張ってプレーし、クラッシュに次ぐクラッシュをいとわないスアレスの姿を見れば、セレステの人気者である理由がわかるだろう。

  • Alexis Sanchez Chile Copa AmericaGetty

    11FW:アレクシス・サンチェス|チリ

    マンチェスター・ユナイテッドでは忘れられた男であるが、クラブでの災難を忘れ、チリに再びコパ・アメリカのタイトルを獲らせるべく、先頭に立って活躍するチャンスを存分に味わっている。

    チリの最初の2試合、日本戦とエクアドル戦での勝利に狙いを定め、余裕をもって準々決勝への進出を確定させた。

    ウルグアイ戦では得点をすることはできなかったが、果敢な挑戦が足りなかったわけではなく、サンチェスが次々にパスを供給して、セレステは最後の最後まで汗をかかされた。