Fabinho Liverpool vs Man City 2019-20Getty Images

アリソンの負傷、マン・C戦での勝利…今季のリヴァプールに起きた10のターニングポイント

リヴァプールは今シーズンのプレミアリーグにおいて、2位のマンチェスター・シティと25ポイント差で独走中。現在は、新型コロナウイルスの影響で中断されているが、再開されれば初のリーグタイトルはほぼ確実だ。

レッズが最後にプレミアリーグのトロフィーを掲げてから早30年。念願のときが一歩一歩と確実に近づいてきた。今シーズンは29試合のうち27試合で勝利を収め、長い空白に終止符が打たれようとしている。

圧倒的な強さを印象づけている今シーズン。その趨勢を決定づけた10のターニングポイントを『Goal』ではまとめてみた。

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    11チェルシー 1-2 リヴァプール

    2019-20シーズンを迎える前のリヴァプールを取り巻く最大の疑問は、「ビッグ6」との対戦成績が悪いことを改善できるのか、であった。ここ最近のアウェーゲーム10試合での勝利が1試合のみという事実からは目を背けられない。

    レッズは開幕5連勝を遂げた後スタンフォード・ブリッジに遠征。ロベルト・フィルミーノの先制点とアレクサンダー=アーノルドの20ヤード(約18m)弾で前半のうちに2得点を挙げ、連勝を伸ばすことに成功した。

    2点を先行してからの試合展開は決して簡単なものではなかった。チェルシーがネットを揺らしたが、VAR判定でオフサイドに。その後ヌゴロ・カンテが1点を返したが、リヴァプールはなんとかリードを維持し、勝率100%の記録を継続させた。

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    10ファビーニョの負傷離脱(11月)

    2018年夏にモナコから加入して以来、ファビーニョはリヴァプールの中盤に欠かせない存在になった。2018年10月に初めて先発出場を飾ると、着々と自らその立場を確立してきた。

    昨年終盤から好調を維持するブラジル人は、今シーズン開幕戦からの13試合中11試合に先発。しかし、11月に行われたCL、ナポリ戦で靭帯損傷の悲劇に見舞われた。

    特に今季はこれ以上にないスタートを切ったこともあり、キープレーヤーの離脱によって一時的なスランプに陥ることもありえたが、リヴァプールは崩れることなく、ファビーニョ離脱後のリーグ戦を8戦全勝で切り抜けた。

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    9リヴァプール 3-2 ウェスト・ハム

    26試合終了時点でリヴァプールはタイトルに向けて独走。マンチェスター・シティに19ポイント差をつけ、栄冠をほぼ手中に収めていた。

    そんな中、この試合ではウェスト・ハムをアンフィールドに迎えた。ジョルジニオ・ワイナルドゥムが先制点を決め、いつものようにすぐに勝敗は決したかに思われた。しかし、ハマーズは2得点を挙げて筋書きをひっくり返す。この時点で残された時間は22分だった。

    以前のリヴァプールならこの事態を打開することは難しかっただろう。特にその直前にアトレティコ・マドリーに0-1の敗戦を喫したばかりだったからだ。しかし、モハメド・サラーのシュートがウカシュ・ファビアンスキをくぐり抜け同点とすると、残り6分、サディオ・マネが決勝点を挙げ、辛くも再逆転で勝利したのだった。

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    8アストン・ヴィラ 1-2 リヴァプール

    今シーズンの昇格チームであるアストン・ヴィラは、この試合までホームでは4試合負けなし。この試合でもトレゼゲが先制点を決め、勝ち点3に大きく近づく。ホーム負けなし記録を5試合に伸ばすかと思われた。

    ディーン・スミス率いるアストン・ヴィラはベストコンディションにないリヴァプールを制圧していた。しかし、アンドリュー・ロバートソンが痛烈なヘディング弾を決め、レッズの10か月に渡るリーグ無敗記録を何とか保つことに成功する。

    そしてアディショナルタイムも終盤、サディオ・マネが頭でフリックしたボールは無情にもトム・ヒートンの伸ばした手を超え、ゴールに吸い込まれた。そして、レッズはここまで11試合中10試合で勝利することに成功した。

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    7リヴァプール 5-2 エヴァートン

    珍しく週半ばに行われたマージーサイド・ダービー。ユルゲン・クロップはモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、ジョーダン・ヘンダーソンら主力選手の休養を画策した。すると、ディヴォック・オリジが2得点を挙げ、5-2の大勝に貢献。主力欠場の影響はほとんど感じさせなかった。オリジはアンフィールドのカルトなヒーローとしての地位を向上させた。

    このベルギー人は開始31分で2得点をマーク。これでエヴァートンからは計5ゴールを奪ったことになり、まさに“お得意様”である。さらにめったにない先発の機会を活かしたシャキリが得点。サディオ・マネも追加点を加え、リヴァプールは4-2とリードしてハーフタイムを迎えた。

    ジョルジニオ・ワイナルドゥムが試合終盤に5点目を奪って試合をまとめ、結果トフィーズにとっては得るもののない試合となってしまった。永遠のライバルからの勝利は何よりも重要なことなのだ。

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    6マンチェスター・ユナイテッド 1-1 リヴァプール

    近年のリヴァプールにおいて、マンチェスター・ユナイテッドとの対戦成績は決してよいものではなかった。ユルゲン・クロップの就任以来、この試合が行われた2019年10月までの11試合で、勝利を収めたのはたったの2回。加えてオールド・トラッフォードでは勝ったことがなかったのだ。

    この試合でも勝利することができず、シーズンで初めて勝ち点3を逃す結果となってしまった。しかし、マーカス・ラッシュフォードがオーレ・グンナー・スールシャールに先制点をもたらした時には事態はもっと悪くなるかとも思われた。

    リヴァプールはポゼッションでは上回っていたが、ダビド・デ・ヘアを脅かすには至らず。代わりに、昨今調子を落としていたアダム・ララーナが得点を奪って何とかレッズに勝ち点をもたらした。ララーナは2017年5月以来の得点となった。

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    5リヴァプール 2-0 マンチェスター・ユナイテッド

    マンチェスター・ユナイテッドとの第2戦は1戦目のオールド・トラッフォードでの試合に比べてずっといい結果になった。フヴィルヒル・ファン・ダイクが前半に強烈なヘディングシュートを決め、アンフィールドに押しかけた観衆の心を落ち着かせた。

    試合は実際よりもっと早く決していたかもしれないし、そうあるべき内容だったかもしれない。ロベルト・フィルミーノの得点はVARの被害に遭い、ジョーダン・ヘンダーソンのシュートはポストに直撃。さらにモハメド・サラーは6ヤード(約5m)の至近距離からぽっかり開いたゴールにシュートを決められず、レッド・デビルズからゴールを奪う絶好機を逃していた。

    ユナイテッドは終盤に向けてプレッシャーを強めたが、試合はホームのサポーターの心に長く残る結果となった。カウンターからサラーが60ヤード(約55m)の距離を独走し、ダビド・デ・ヘアの守るゴールへシュート。デ・ヘアの下をくぐり抜けたボールを最後にひと突きし、ようやく勝負を決した。

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    4アリソンの負傷(8月)

    リヴァプールは開幕戦をアンフィールドで迎え、ノリッジ・シティを4-1で破って幸先の良いスタートを切ったが、39分にアリソンがふくらはぎを負傷。中期の離脱を余儀なくされ、レッズのシーズンが早速試練を迎えることとなった。

    代役を務めたのは、ウェスト・ハムから加入したGKアドリアン。以降プレミアリーグ7試合でゴールマウスを守った。この間に喫した6失点は、他のどのチームよりも少ない失点数だ。

    このスペイン人はUEFAスーパーカップでチェルシーFWタミー・エイブラハムのPKを止めたことでさらにファンに愛されることとなった。この勝利でリヴァプールの2019年に得たトロフィーをひとつ追加している。

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    3レスター・シティ 0-4 リヴァプール

    レスター・シティはシーズン前半のサプライズのひとつであり、18試合終了時では2位につけていた。そんな中、ボクシング・デー(12月26日のキリスト教に由来する休日)で首位リヴァプールとの天王山が実現した。

    初めてのことではないが、トレント・アレクサンダー=アーノルドはアシストとゴールを挙げ、この試合の主役になった。その結果キング・パワー・スタジアムでフォクシーズ相手に4-0と快勝。そのうち3ゴールはなんと後半のたった7分間のうちに生まれた。

    この試合は間違いなくシーズンのベストパフォーマンスであり、同時にユルゲン・クロップ指揮下での最高の試合のひとつだろう。この節でマンチェスター・シティがウォルヴァーハンプトンに負けたことによって、レッズはシティに13ポイント差をつけることとなった。

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    2リヴァプール 3-1 マンチェスター・シティ

    昨シーズンはマンチェスター・シティとわずか1ポイント差で優勝を逃したレッズ。その過去を繰り返すのではないかという心配は、10月に2強が激突したこの試合で完全に払拭された。

    ファビーニョが6分に先制点を挙げたが、その25秒前にシティにPKが与えられるべきだったのではないかと物議を醸した。しかし、VARによるチェックではトレント・アレクサンダー=アーノルドの前にあったボールをベルナルド・シウバが手でボールをコントロールしていたと判断されていた。

    モハメド・サラーが13分に痛烈なヘディングを叩き込むと、後半にはサディオ・マネが3-0とする追加点を奪取。ベルナルド・シウバの遅すぎた反撃弾はシティに慰め以外の何かをもたらすことはなかった。この結果によってリヴァプールはシティに勝ち点8差をつけることに成功したのだ。

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