元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏は、ユヴェントスでのキャリアや2001年夏にレアル・マドリーへの加入につながったフロレンティーノ・ペレス会長との一夜について語った。
トレントで行われたスポーツ・フェスティバルで、ゲストスピーカーの一人として登壇したジダン氏。自身のキャリアを振り返り、1996年にボルドーからユヴェントスに移籍して以来、勝利の本当の重要性を理解するようになったと語った。
「素晴らしかったよ。フランスから来た時のサッカーは素晴らしかったが、ユヴェントスほどではなかった。そこでは勝利の意味を理解した。アウェイであっても、常に勝利を積み重ねていかなければならないという事実をね。フランスではアウェイで負けても許される。しかし、ユヴェントスでは絶対に無理だった」
またジダン氏は、ユヴェントスで5年間プレーした中で最高の選手の一人を問われると、クラブの象徴であるアレッサンドロ・デル・ピエロ氏の名前を挙げている。
「(彼は)本当に素晴らしかった。イタリア史上最強の選手の一人だ。彼と何年も一緒にプレーできたのは幸運だったね。パドヴァーノ、ヴィエリ、ボクシッチといった他の多くの選手もそうだが、でもアレックスには特別な何かがあったんだ」
そして、2001年のレアル・マドリー移籍も回想。すべてはフロレンティーノ・ペレス会長との夕食で決まったと説明した。
「ミュンヘンでのガラディナーの時のことだ。フロレンティーノが30人か40人ほどの人と一緒にいた。彼は私にナプキンを渡してきて、そこに書かれた言葉は『レアルに来たい?』だった。私は『今すぐ行くか、それともずっとユヴェントスに残るか』と考えたものだよ」


