元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が12日、イタリア紙『レッゴ』のインタビューに応じて今週末のセリエAやスクデット争いについて見解を示した。
2014年に日本代表をブラジル・ワールドカップへと導いたザッケローニ氏は、過去にミランやインテル、ユヴェントス、ラツィオなどセリエAのビッグクラブの指揮官を歴任した経験を持つ。そんなイタリア人指揮官は、今シーズンのスクデット争いを占う上でも重要な意味を持つ自身の古巣同士の一戦に目を向けた。
ザッケローニ氏は、14日に行われる2位インテルと5位ラツィオの上位対決について、両チームの力が拮抗している指摘。「どんな結果にもなり得るだろう。本当にあらゆることが起きる可能性がある」と予想した。
またアントニオ・コンテ率いるインテルについては、「インテルは非常に明確なアイデンティティと組織を持つ。人に好かれることを目的としておらず、コンテらしく具体性を持つチームだと考える」とコメント。ラツィオ戦では、「2トップをターゲットとした縦へのプレーでクオリティを示す必要があるだろう」と見解を示した。
一方、ラツィオについては「ホームでプレーするラツィオの方が好きだが、きっとタフなプレーを見せてくれるだろう」と予想。特にMFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチに賛辞を贈った。「調子が良いと、違いを作り出すことができる。彼ほどに身体能力とクオリティを掛け合わせた選手は多くない。私はずいぶん前から言っているが、彼はあらゆる場所でバランスを動かすことが可能な選手だ」と述べた。
続いてザック氏は、スクデット争いで首位に立つミランにも言及。「みんなが私と同意見ではないと思うが、ミランはスクデット争いで優勢だ。質の面でインテルやユヴェントスには及ばないが、重要なのはパフォーマンス。ミランはその点において、昨シーズン終盤から上回っている」と分析した。
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