Yuki-Nagasato(C)Getty Images

元なでしこジャパン、永里優季が現役引退を電撃発表…2011年W杯優勝メンバー。約22年のキャリアに幕

元なでしこジャパンでナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のヒューストン・ダッシュに所属するFW永里優季が現役引退を発表した。

現在37歳の永里は15歳の時に日テレ・ベレーザでデビュー。2010年には1.FFCトゥルビネ・ポツダムへ移籍して初の欧州挑戦を果たすと、日本人史上初のUEFA女子チャンピオンズリーグ決勝戦で試合に出場し、優勝に貢献。2013年からはチェルシー、フランクフルト(2015)、シカゴ・レッドスターズ(2017-2020)、ブリスベン・ロアー(2018-19)、はやぶさイレブン(2020)、レーシング・ルイビルFC(2021)、シカゴ・レッドスターズ(2022-23)、ヒューストン・ダッシュ(2024-)と計9クラブを渡り歩いた。

日本代表としては通算132試合に出場して58ゴールをマーク。2011年にはFIFA女子ワールドカップで優勝を果たし、国民栄誉賞とを受賞していた。

ヒューストン・ダッシュでは公式戦24試合に出場して3ゴールを記録。クラブの社長を務めるアンジェラ・ヒュクレス・マンガーノ氏は「ヒューストン・ダッシュだけでなく、その素晴らしいキャリアを通じてスポーツに貢献してくれた優季に感謝したい」と、クラブを通じてコメントした。

また、永里も自身のオフシャルサイトを通じて声明を発表。「燃え尽きるまでやり切った」と自身のキャリアを振り返り「このステージでプレーする気力を完全に使い果たしました。プレーする情熱やエネルギーが尽きたことを自分自身が納得できる形で受け入れることができたし、サッカー人生の中でどんな環境でも戦い続け、挑戦し続けてきた過程で、ようやく自分が求めていたものに辿り着き、もう十分やり切ったとやっと思えることができました」と引退を決断した理由を説明している。

また、「会見とまでいきませんが、選手として最後の想いを伝える LIVE配信を私のYouTubeチャンネルでやりたいと思います」と発表。今後については「環境が移り行く過程でサッカーも変化し、そのたびに適応を求められ続け、現代サッカーはさらに変化を遂げようとしている中、今の自分にできることは何かを考え続け、これからは違う形でサッカーに関わっていきたいという想いが強くなりました」と、サッカー界に違う形で関わっていく意欲を示している。

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