バルセロナは27日にラ・リーガ第26節、本拠地カンプ・ノウでのアスレティック・ビルバオ戦に4-0で快勝した。チャビ・エルナンデス監督は試合後、MFペドリのその才能を改めて称賛している。
ペドリはバルセロナが3試合連続の4発勝利を果たしたこの試合で、またも強烈な存在感を披露。ヒールパスでの股抜きでカンプ・ノウを沸かせ、圧倒的テクニックのボールキープからサイドチェンジのボールを送り3点目の起点となるなど、19歳とは思えぬプレーを連発した。
先にペドリについて「そのポジションでは世界最高の才能の持ち主」と絶賛したチャビ監督は、このアスレティック戦後にも同じような趣旨の言葉を口に。かつてバルセロナで、ともにインサイドハーフとしてプレーした、現ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタの姿を重ね合わせている。
「本当に素晴らしいことだ。すべてを簡単にこなしてしまう彼は、私にイニエスタを思い起こさせる。ああした才能は、そう簡単にお目にかかれない」
「彼は称賛されることを好まない。とても謙虚な人物だからね。だが世界の中で、ああした才能を持った選手は見たことがない。純粋な才能だけで言えば、世界最高の選手だ」
試合自体については、次のように振り返っている。
「厄介な相手に苦労を強いられたが、終盤に3点を決めることができた。私たちは真剣な試合を見せたと思う。チャンスを与えず、素晴らしい結果を収め、良い感覚を手にし続けている。もっと成長していけるはずだ。それと失点をゼロに抑えたことも重要だね」
チャビ監督はまた、途中出場から1ゴール2アシストを記録したFWウスマン・デンベレについても言及。出場直後などは観客から指笛を吹かれたデンベレだが、ゴールを決めた後には指笛を喝采と歓喜の雄叫びに変えている。
「デンベレのことはとてもうれしく思っている。彼がバルセロナに残るかどうかは、選手とクラブ次第となる。一つ言えるのは、今日のデンベレこそ私たちが見たい彼だった、ということだ。彼は今季で契約切れとなるが、フットボールではどんな可能性も否定できないよ」