今年5月で39歳となるDFダニエウ・アウヴェスを獲得したバルセロナだが、その理由は何だったのだろうか。スペイン『マルカ』が説明している。
シャビ・エルナンデス新監督の決断により、バルセロナ復帰が決まったとされるD・アウヴェスだが、この補強は同選手の年齢もあって大きな驚きでもって受け止められた。しかし、現役時代に6シーズン一緒にプレーしたシャビ監督にとって、D・アウヴェスは現チームに必要な存在だったようだ。
シャビ監督がD・アウヴェスを獲得した理由として、『マルカ』が第一に挙げるのは単純に右サイドバックの補強が必要だったため。現在チームの右サイドバックのレギュラーを務めるデストは、しっかりと成長を続けているものの、D・アウヴェスのような経験値をまだ積んでいない。加えて、デストはDFジョルディ・アルバを休ませるために左サイドバックとしてプレーすることもあり、その場合に右サイドバックを務めてきたのはDFオスカル・ミンゲサ、MFセルジ・ロベルトと同ポジションを本職としていない選手たちだった。
そして獲得の理由として二つ目に挙げられるのは、D・アウヴェスがピッチ内外で示す強靭な意思にあるという。現在、若手主体で構成されるバルセロナは、ピッチ内で起こる様々な状況に対応できないでいる。『マルカ』はその例として前半3-0としながら同点とされたセルタ戦を挙げ、もしD・アウヴェスがプレーしていたならば追いつかれることはなかったとの見解を示す。D・アウヴェスがいればチームメートのポジショニングの修正、時間を使う行為や審判への重圧など、あらゆる手段を駆使してリードを守り切れていたとのことだ。
シャビ監督は、とりわけ二つ目の理由によってD・アウヴェスを獲得した可能性が高いようだ。ピッチ内はもちろんのこと、ピッチ外でもチームメートたちに厳しく接して、動揺することが少ない戦えるチームをつくり上げる……。シャビ監督はD・アウヴェスにそうしたことを求め、D・アウヴェスは元チームメートの要求を了承したとのことだ。


