バルセロナは28日にチャンピオンズリーグ・グループH第5節、ホームでのポルト戦に臨む。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督に対しては、ここ最近巻き起こっている自身への批判に関する質問が集中している。
バルセロナは1-2で敗れた10月28日のクラシコ以降。一気に調子を崩した。レアル・ソシエダ戦(1-0勝利)、シャフタール・ドネツク戦(0-1敗戦、今季2敗目)、アラベス戦(2-1勝利)、ラージョ戦(1-1引き分け)と、レアル・マドリー戦含めたここ5試合の成績は2勝1分け2敗で、勝利した試合でも低調なパフォーマンスが目立っている。
批判の矛先を向けられているのはチャビ監督だ。選手時代にはバルセロナ伝統のポゼッションフットボールをクラブ史上最高レベルまで高めた同指揮官だが、テクニカルエリアではそうできないのではと、その手腕が疑問視されている。
そうした中で会見に出席したチャビ監督は、ここから良質なパフォーマンスを実現していく意欲と自信を示している。
「私たちはメンタリティー、インテンシティー、ハイプレスなどがうまくいっていない。だが私には、もう一度良いプレーを見せられるという断固とした自信がある。そうでなければ、もうここにはいないよ」
「私たちは反省をしなければならない。ポジショナルプレー、ハイプレス、そして勝者のメンタリティーを取り戻さなくてはいけないんだ」
チャビ監督はまた、次チームに何より必要なのが、決定力などプレーの効果性であることを強調した。
「私たちはスペインで最もチャンスを生み出しているチームだ。問題は効果性なんだよ。それと気がかりなのは失点で、私たちは切迫しない限りリアクションを見せられていない。現在、私たちは改善のプロセスの途中だ」
「ここではいつも批判が巻き起こる。これがバルサなんだよ。いつだって勝利を収めなくてはいけない。私たちはもっとガツンとしたプレーを見せなくてはならないし、勝利のメンタリティーを持たなくてはいけない」
ラージョ戦では失点の際に相手のオフサイドが取られなかったこと、またFWハフィーニャに対するファウルがPKにならなかったことに言及したチャビ監督だが、ここ最近チームに不利な判定が続いているとの見解に変わりはないようだ。
「私たちは運を持っていなかった。これは言い訳じゃないよ。君たち(報道陣)は後で、私が言い訳で自分の身を守っていると言うのだろうがね。もっと良いプレーを見せなくてはいけないのも確かだが、しかし判定はバルサに被害を与えている。私たち運を持っていない」
チャビ監督はその一方で、ジョアン・ラポルタ会長、デコFD(フットボールディレクター)から寄せられる信頼が揺らいでいないことを強調している。
「クラブからは絶対的に支持されていると感じている。会長とデコとは毎日話をしている。彼らはプロジェクトを信じ、私たちの努力を認めてくれている。全面的に信頼されていると感じるよ」




