バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、今夏の補強について語っている。『The Athletic』が伝えた。
昨シーズン、チャビ監督初のフルシーズンでラ・リーガ優勝を飾ったバルセロナ。リーグ連覇に加えて欧州大会での躍進も目指す新シーズンへ向け、今夏の移籍市場ではイルカイ・ギュンドアンとイニゴ・マルティネスをそれぞれフリーで獲得した。しかし財政難に苦しんでいることもあり、指揮官が望むような選手を獲得できない現状だという。
チャビ監督は6日、「我々にはまだピースが足りない」とコメント。「もう少し補強しなければいけないだろう。良い仕事をしているとは思うし、最終的にはすべてのタイトルを獲得することが可能なチームを作り上げるつもりだ」としながらも、以下のように続けた。
「我々は複雑な状況にある。望んだ選手と自由に契約できるような特権はない。適応しないとね。名前は言えないよ」
『The Athletic』によると、チャビ監督は昨季限りで退団したセルヒオ・ブスケツの後任として、ジローナMFオリオル・ロメウの獲得を希望している模様。しかし、クラブ内部でバルセロナ下部組織出身の31歳MFが適任かどうか意見が一致していないという。
また指揮官は、「これはむしろマテウ(アレマニー:フットボール・ディレクター)の問題。選手を加えるのは、放出も必要だ。そこから数字のバランスを取らないとね」と語っている。
なお『The Athletic』は、チャビ監督はこれまでマルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)やヨシュア・キミッヒ(バイエルン)などの獲得を熱望してきたが、いずれも財政的な理由でバルセロナに獲得する余裕はないことを受け入れたと伝えられている。


