バルセロナは15日のスペイン・スーパーカップ決勝レアル・マドリー戦を3-1で制して、2018年以来14回目の同大会制覇を果たした。これがバルセロナ指揮官としての初タイトルとなったチャビ・エルナンデス監督は、この試合に大きな手応えをつかんでいる様子だ。
システムを4-3-3から4-2-3-1に変更したバルセロナは、レアル・マドリーを圧倒。前半にMFガビ、FWロベルト・レヴァンドフスキ、後半にMFペドリがゴールを決めてカルロ・アンチェロッティ監督率いる宿敵を破っている。
試合後、チャビ監督は次のような感想を述べた。
「幸せだよ。皆を落ち着かせてくれる勝利だ。これからも選手たちを助け、導き続けたい。マドリー相手にこんな試合ができるならば、どんな相手にもそうできるということだ。それが私を安心させてくれる。私の人生を通して残る出来事だし、これが最後ではないことを願うよ」
「とても大きな満足がある。なぜなら、私は“どうやって”勝ったかが大好きだからだ。もちろん自分たちの行方を決定づけるのは勝利にほかならない。そうでなければ自信を手にできないからね。しかし今日はボールを失うことがなかったし、中盤の選手たちの理解は素晴らしかった」
バルセロナにとってこのスペイン・スーパーカップは、2021年夏のFWリオネル・メッシ退団後初のタイトルでもあった。
「選手たちのことを喜ばしく思う。不当な批判を受け続けてきた彼らは、解放されたような気持ちを覚えたはずだ。私たちはマドリー相手にタイトルを獲得したのであり、大きな誇りを感じなくてはいけない。ここ数年は様々なことがあった。レオ(・メッシ)の退団は消化するのが難しかったが、私たちはチームを構築しているんだ」
この一戦でも最も活躍したのは、MFガビ。左サイドハーフを務めた18歳MFは1ゴール2アシストを記録したほか、何度もマドリー守備陣を切り裂くプレーを披露した。
「言葉にならない。彼は純粋な情熱、純粋な魂だ。チームに影響を与えられる存在で、しかもたった18歳なんだよ。そのハートの込め方は信じられない。ガビは全員を熱くさせてくれる。気持ち、意思の強さがあり、それが皆に伝染していく。彼は生来のリーダーであり、その資質は内から生じているものだ。彼は称賛することに疲れはしない。ガビに限界はないんだ」




