16日のラ・リーガ第17節、バルセロナは敵地メスタージャでのバレンシア戦を1-1のドローで終えた。
今季初黒星を喫したクラシコ敗戦から数えて、バルセロナの公式戦ここ9試合の成績は4勝1分け4敗。何よりも勝利を収めた試合を含めてプレーの質が悪く、チャビ監督はかつてないほどにその手腕と、今後もチームを率い続けるべきかが疑問視されている。
今節、首位ジローナに勝ち点10差をつけられれば解任の可能性もあると報じられるバルセロナ指揮官は、このバレンシアとの一戦でGKペーニャ、DFカンセロ、アラウホ、クンデ、バルデ、MFギュンドアン、デ・ヨング、ペドリ、FWハフィーニャ、レヴァンドフスキ、ジョアン・フェリックスをスタメンで起用している。
キックオフから2分後にヤレムチュクの決定機を許し、ペーニャの好守に助けられるといういつものドタバタぶりを見せたバルセロナ。その後にはデ・ヨングを中心として攻撃を構築していくも、堅守を見せるバレンシア相手に完全に主導権を握れず、ペナルティーエリア内に直接的にパスを送る形でチャンスをつくり出していった。が、レヴァンドフスキらは迎えるチャンスを決め切れず、バレンシアの速攻にも手を焼きながら、スコアレスのまま試合を折り返している。
後半に入っても停滞気味のバルセロナだったが、55分に安堵を与える先制点を記録した。ペナルティーエリア手前のデ・ヨングが、まるでクライフのようなアウトサイド気味の浮き球パスを繰り出し、ハフィーニャがエリア内右に侵入。折り返されたグラウンダーのボールを、ファーにフリーで詰めていたジョアン・フェリックスが押し込んでいる。アトレティコが保有元のFWは、これが今季ラ・リーガ3得点目。
先制したバルセロナはその後、ポゼッションと速攻を織り交ぜた攻撃で追加点を目指したものの、70分にバレンシアの同点弾を許してしまう。ギジャモン(今季初先発)がペナルティーアークから右足でボールを叩くと、これがペーニャも届かない枠の右上隅に収まっている。
スコアをタイに戻されたチャビ監督は選手交代に動き、J・フェリックスの代わりにバレンシアの下部組織出身フェラン・トーレス、またギュンドアンを下げてヤマルを投入。だがフェラン、ハフィーニャらが迎えるシュートチャンスをことごとく物にできず、バルセロナは結局ドローのまま試合終了のホイッスルを迎えることになった。チャビ監督にとっては、その立場がさらに危うくなる結果と言えそうだ。
2-4で敗戦したジローナ戦い続いて勝利を逃したバルセロナは勝ち点を35までしか伸ばせず(2-3で敗れたCLのアントワープ戦含めれば3試合勝利なし)。同日にアスレティック・ビルバオに敗れたアトレティコ(勝ち点34)を上回り3位には浮上したものの、17日にビジャレアルと対戦する2位レアル・マドリー(勝ち点41)、18日にアラベス戦に臨む首位ジローナ(勝ち点41)に差を広げられる可能性がある。
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