12日のラ・リーガ第13節、バルセロナはホームでのアラベス戦に2-1で勝利した。チャビ・エルナンデス監督は、チームのパフォーマンスが上向かない中で、価値ある勝ち点3を獲得したとの感想を述べた。
クラシコ含めて過去3試合で2敗を喫し、その内勝利したレアル・ソシエダ戦でもパフォーマンスが落ち込んでいたバルセロナ。このアラベス戦ではキックオフから18秒後にFWサム・オモロディオンの先制点を許し、その後相手の堅守を破れずにいたが、後半にFWロベルト・レヴァンドフスキがヘディングシュート、PKから2ゴールを決めて逆転勝利を果たしている。
チャビ監督は試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューで次のように語った。
「試合前に語ったポジショニングの改善について? ポジショニングは悪くなかった。確かに、相手のトランジションからの攻撃に苦しみはしたがね」
「ハーフタイム後の30分間のプレーに関しては、とても良かったと言える。とはいえ、全体的には少し改善された程度で、もっと良くならなければならない。ただ意思の強さは示したし、重要な勝利を手にしたと思っているよ」
「失点について? 私たちは後方からではなく前からプレーをスタートさせようと話していた。もっと縦に速くね。しかしギュンド(アン)が普段は失わないようなボールを失ってしまった。開始から18秒間で、私たちは2倍の努力が必要となったんだ」
「ああいったミスは受け入れられない。私たちはプレゼントを与え過ぎていて、そのツケを支払っている。マジョルカ戦、グラナダ戦でも起こったが、本来はあり得ないことなんだ。不確実な状況を生み出してまうのは好ましくない」
チャビ監督はその一方で、ここ最近のメディアの批判がチームに悪影響を及ぼしているとの見解も示している。
「メディアが言うことにチームは影響されている。真実ではない状況が生み出され、それがネガティブな影響を与えているんだよ」
「周囲で話されていることが影響を与え過ぎている。チームの周囲は過剰なほどナーバスになっているんだ。私はそうした影響をほとんど受けないが、選手たちは緊張してしまっている。特に若い選手たちがね」
チャビ監督はこの試合のハーフタイムに、批判を気にする選手たちにあるメッセージを伝えたそうだ。
「選手たちに対しては、『私はバルサの癌と言われたことがある。しかし今、ここで監督をしているじゃないか』と伝えた。彼らは信頼されるべきなんだ。今日、30分の間だけ見せられた良質なプレーこそが、私たちの進むべき道となる。そして、選手たちは愛情を必要としているんだよ」
「確かに私たちは最高の時期を過ごしているわけではない。それでもラ・リーガでは、非常に醜かった2試合で勝利をつかんだ。選手たちには『落ち着け。お前たちは素晴らしい。ここから逆転するんだ』とも伝えたよ。彼らは周囲が生み出すナーバスな感情の影響を受けていた。そのために思い切りよくプレーしていなかったが、後半はそうすることができたんだ」




