Xavi HernandezGetty Images

チャビ、セルタ戦の劇的勝利を喜ぶも…「バルサは歴史的にこうした展開から逆転できなかった」「うれしいが私たちの進むべき道ではない」

23日のラ・リーガ第6節、バルセロナはホームでのセルタ戦に3-2で勝利した。チャビ・エルナンデス監督は試合後、劇的逆転での勝ち点3獲得に喜びを表している。

ベティス戦、アントワープ戦と2試合連続で5-0の大勝を収めていたバルセロナだが、この一戦ではセルタの5バックを前に苦戦。19分にラーセン、76分にドゥヴィカスのゴールを許して、0-2のまま終盤を迎えた。

だが、このバルセロナには不撓不屈の精神があった。まず81分、ジョアン・フェリックスの浮き球からレヴァンドフスキが1点を返すと、85分にカンセロの折り返しから再びポーランド代表FWがゴールして同点。そして89分にはガビのクロスからカンセロが逆転弾を決め、劇的に公式戦6連勝およびラ・リーガ5連勝を果たしている。

バルセロナはレアル・マドリーと異なりプレーシステムや戦術にこだわるため、臨機応変さを欠いてパワープレーが弱いチームとされてきた。チャビ監督は試合後、そうした定説を覆すような熱意あるプレーを見せた選手たちを称えている。

「凄まじい逆転劇だった。私たちは自信とハートでもってプレーしたんだ。まあ、少ししっちゃかめっちゃかではあったがね。ボール回しはここ最近の試合のようにはいかなかった。それでも、私たちは何としてでも勝ちたいという意思で逆転を果たしたんだよ。良いプレーを見せられないときには、こうしたことをやってみせなくてはね」

チャビ監督はこの逆転劇の中心人物として、非常に熱い性格の持ち主として知られるガビの名を上げている。

「ガビはどこでもプレーできる。今日の逆転で誰かの名前を挙げるとしたら、彼になるのだろう。80分近くに0-2とされるのは大きな打撃で、普通ならばバルサはこうした状況で逆転ができない。私たちは誇りとプライドでもって勝利したんだ」

チャビ監督は一方で、いかに劇的逆転勝利が大きな喜びを得られるものでも、それがバルセロナのスタイルではないことも強調する。

「私たちはもっと良いプレーを見せなくてはならない。今日は最高の試合というわけではなかった。私たちはこういった試合を落としてきたが、今回は叙事詩的な勝者のメンタリティーを発揮した。それはこのクラブに欠けていたものでもある」

「私たちは何よりも勝利を求めた。今日の私たちはフットボールをうまくプレーできなかったものの、そうしたときに意思の強さ、英雄的性格を発揮するのも大切だ。そして現在の私たちにはそうしたものも備わっているんだ」

「後味は良いよ。だがベティス戦やアントワープ戦よりは劣っている。これは私たちが歩むべき道ではないんだ。うまくいかないときに逆転の精神があるのは歓迎すべきことだが、これが私たちの生きる道、というわけではないんだよ」

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