Eintracht Frankfurt Barcelona Camp NouGetty Images

チャビ、フランクフルトファンで白く染まったカンプ・ノウを振り返り…「自分の家で盗みに遭った。あまりにひどい夜だった」

18日にラ・リーガ第32節、本拠地カンプ・ノウでのカディス戦に臨むバルセロナ。前日会見に出席したチャビ・エルナンデス監督は、今季唯一残った大会であるラ・リーガでの目標を達成すべく、集中する必要性を説いた。

ミッドウィークにEL準々決勝セカンドレグ、フランクフルト戦に臨み、2-3(2試合合計3-4)で敗れて同大会から姿を消したたバルセロナ。チャビ監督はそのショックから立ち直り、ラ・リーガでチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指して戦う意気込みを示している。

「ラ・リーガのそのほかの結果は気になるか? 私たちは私たちの戦いだけに集中している。ライバルたちの結果は後で見ることにしよう。私たちは謙虚に努力していかなければならない。最初にチャンピオンズ、その後にラ・リーガのタイトルを争えるならば素晴らしい」

以下に続く

「EL敗退は厳しい打撃だった。優勝を望んでいたし、そうできればチャンピオンズに直接的に出場できたわけだからね。打撃であることは確かだが、しかし立ち直らなくてはならない。明日、観客がチームに寄り添ってくれることを望むよ。前回の試合を除いて、いつも感じることができた素晴らしい雰囲気があることを期待している」

フランクフルト戦ではカンプ・ノウに2万人以上のフランクフルトファンが入場して、スタジアムを白く染めた。彼らはバルセロナのインターネット販売などを中心にチケットを購入し、バルセロナ側が気づいて対策を取ったときには、すでにかなりの枚数が売れてしまっていたという。バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が「恥ずべきこと。二度と起こらないようにしたい」と話していたこの一件について、チャビ監督は次のように振り返っている。

「ホテルを出たときから、何かがおかしいことは理解できたよ。私たちはあらゆるものを投げつけられた。まるで自分の家で盗みに遭ったように感じたんだ。ホームでプレーしているようには思えなかったし、あらゆる意味でひどい夜だった。始まりも終わりも悪かったね。もう、気持ちを切り替えなくてはならない」

フランクフルト戦では彼らの堅守速攻の餌食となったバルセロナ。チャビ監督はプレーの改善こそ必要としながら、ポゼッションフットボール自体を捨てる必要はないことを強調している。

「私たちはこのスタイルで五つのチャンピオンズを勝ち取った。ヨハン・クライフが根付かせたこのスタイルは、私たちに結果をもたらしたんだ。進化はさせなくてはならないが、それ自体を帰るは必要ない。信じて、修正して、改善すればいいだけのことだ。1試合や1タイトルを失ったことで、DNA自体を変える必要なんてないんだ」

「私たちはプレーモデルをもっと確固たるものにしなくてはならない。そのためには時間と落ち着きと、より競争的になることが必要だ。私たちは成長し続けなければいけない。プロジェクトが始まったのは11月で、まだ時間が必要となる。発芽自体は見られただろうし、ここから良くしていかないとね」

広告