カタール・ワールドカップ(W杯)グループA第1節のセネガル代表対オランダ代表が21日に開催され、2-0でオランダが勝利した。
2大会連続3度目のW杯出場となるセネガルと、2大会ぶり11度目の出場となるオランダが相まみえた。大会直前にエースFWサディオ・マネの負傷欠場が決まったセネガルは、チェルシーGKメンディや同DFクリバリが先発。一方のオランダはFWデパイがベンチスタートとなり、DFファン・ダイクやMFフレンキー・デ・ヨングらがスタメンに名を連ねた。また、ファン・ハール監督は代表デビュー戦となる28歳GKノパートをこの大舞台で先発に抜擢する大胆采配を見せた。
試合は序盤、セネガルが攻撃的な入りを見せる。対するオランダはセネガルの圧力に苦しむも、縦に速いカウンターを軸に応戦。オランダは17分、右サイドからのクロスにファーで合わせたブリントが、わずかに枠を外れる際どいヘディングシュートを放つ。一方のセネガルは25分、左サイドからカットインしたサールが強烈シュート。しかし、これはゴール前のファン・ダイクに頭でブロックされて弾かれた。
ハーフタイムにかけて徐々にペースを掴んだオランダは40分にもチャンス。ヤンセンのポストプレーからペナルティアークのベルフハイスがシュートに持ち込む。しかし、これはわずかにバー上にはずれてゴールならず、試合は0-0のまま折り返す。
迎えた後半も、両チーム共に球際に厳しくインテンシティの高い攻防が繰り広げられる。オランダのファン・ハール監督は、62分にデパイを投入する。対するセネガルは65分、ボックス右でボールを受けたディアがダイレクトシュート。これがニアサイドのゴールマウスを捉えるが、GKノパートの好セーブに阻まれる。そんな中、セネガルは71分、負傷したクヤテが担架でピッチを後にすることになる。
それでも、終盤にかけて再び圧力を強めたセネガルは、73分にペナルティアーク付近からイドリサ・ゲイェが鋭いシュートを放ってゴールマウスを強襲。しかし、ここも代表初出場の203センチGKノパートがセーブして得点を許さない。
すると、守護神の好守を攻撃陣が活かす。84分、左サイドからF・デ・ヨングが入れたセンタリングにガクポが飛び込む。飛び出してきたGKに先んじて放ったヘディングシュートが決まり、オランダがリードを手にした。
その後、オランダは86分にもパペ・ゲイェの枠内へのミドルシュートをGKノパートがファインセーブし、最後までセネガルの反撃をシャットアウト。試合終了間際のアディショナルタイム9分には、デパイのシュートをGKが弾くと、これをクラーセンが詰めてダメ押し。ファン・ハール監督の大胆采配が的中したオランダが2-0の勝利で白星発進に成功した。