8大会連続8度目のワールドカップ(W杯)出場を決めた日本代表について、イタリア人著名ジャーナリストのジャンルカ・ディマルツィオ氏の公式サイトで20日、スポットライトが当てられた。
日本代表は20日、2026年北中米W杯アジア最終予選第7節でバーレーン代表と対戦。2-0で勝利して、開催国(カナダ、メキシコ、アメリカ)を除く世界最速で本大会の出場権を獲得した。そんなサムライブルーについて、カルチョの国から熱視線が注がれている。
イタリア人有名記者ディマルツィオ氏の公式サイトでは、「『キャプテン翼』どころじゃない…2026年W杯出場権を獲得した日本の主役全員」との見出しで特集が組まれ、日本の人気アニメと比較する形で分析が行われた。
「イタリアの子どもたちがみんな、初めてテレビで日本代表のFWとGKの殊勲を見られるようになったのは、1986年7月19日のことだった」と日本のサッカーアニメの歴史を回想。「ほぼ40年が経過した現在も、その現象は終わっていない。そのアニメはいまも放映され、あのチームのフィギュアは新聞スタンドで飛ぶように売れている」とつづった。
■世界最強を夢見てもう一度世界を驚かす
その背景には「本物の日本代表が残した結果も貢献している」と特集記事は指摘。20日に「北中米W杯の出場権を獲得した最初の代表チームになった」と伝え、「2022年の16強を上回る結果を目指す」日本代表の主役たちに注目した。
三浦知良やソクラテスに言及しつつ、「『キャプテン翼』の登場人物の何人かが本物の選手からインスピレーションを受けていたというのが本当なら、現在のサッカー界では、新たな刺激が生まれる」と主張。「なぜならプレミアリーグからブンデスリーガに至るまで、日本代表の多くのスターたちが、ヨーロッパ最高峰のリーグにおいても、主役の座を勝ち取っているからだ」と、アニメのモデルとなり得るほどの活躍を見せる日本代表選手たちの存在を指摘した。
「セリエAのパルマでレギュラーのスズキ(鈴木彩艶)」を始めとして、「ブライトンのスーパータレント」の三笘薫、「レアル・ソシエダの才能」の久保建英らバーレーン戦の3-4-2-1のスタメン全員を紹介。さらに「ベンチの他のスターを数えるまでもない」と述べ、日本代表の豊富な人材を評価した。
最後に、カタールでの前回大会以降の日本代表の戦績を振り返りつつ、「きっとハジメ・モリヤス(森保一)監督は、2026年W杯に安定性と予測不能さを持って臨むだろう」と予想。「まさに『キャプテン翼』のように世界最強となることを夢見て、(『Transfermarkt』上で)合計1億2000万ユーロ(約194億円)超えのクボやミトマ、イトウ(伊藤洋輝)の才能のおかげで、もう一度全世界を本当に驚かすかもしれない」と本大会での日本の躍進に期待を寄せた。


