2025年バレーボール女子世界選手権がタイで8月22日(金)に開幕し、9月12日からはフィリピンで2025バレーボール男子世界選手権が開催される。
本記事では、世界バレーとネーションズリーグの違いについて紹介する。
世界バレーはどんな大会？大会概要まとめ
「世界バレー」は、国際バレーボール連盟(FIVB)が主催するバレーボール世界選手権の日本国内での呼称で、オリンピックと並ぶ最高峰の国際大会と位置づけられている。
第1回男子大会は1949年にチェコスロバキア・プラハで行われ、女子大会は1952年からスタート。日本は1960年に初参戦し、1998年と2006年には男女共同開催国を務めた。1970年にはアフリカ勢も加わり、真の意味で「世界選手権」となった歴史を持つ。
2014年大会からはビデオ判定を求める「チャレンジシステム」が導入され、競技の公正性も向上している。FIVBは2023年に大会改革を発表し、2025年からは従来の4年ごと開催から隔年開催(奇数年)へ移行、出場国も24から32へ拡大。8つのプールでの予選ラウンドを経て、各プール上位2チームがノックアウト方式の決勝トーナメントへ進む。
ネーションズリーグはどんな大会？
ネーションズリーグ(VNL: Volleyball Nations League)は、国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する、世界のトップチームが集う毎年開催の国際大会だ。2018年に新設され、男子の「ワールドリーグ」と女子の「ワールドグランプリ」を統合・発展させる形で誕生。オリンピックや世界バレー(FIVBバレーボール世界選手権)と並び「バレーボール3大大会」の一つに数えられるが、年次開催という特性から重要度はやや低いと見なされることもある。
多くの強豪国では、VNLを若手育成や戦術テストの場として位置づけ、主力を温存する戦略が一般的だ。一方で、日本はオリンピックや世界バレーへの重要なステップと捉え、本気で優勝を狙い主力を積極起用。成績はFIVB世界ランキングに直結し、上位進出はランキング上昇やオリンピック出場権獲得にもつながる。
大会方式は2025年から変更され、参加チームは男女各18に拡大。「コアチーム」と「チャレンジャーチーム」の区分は廃止され、その年の最下位チームが翌年のチャレンジャー・カップへ自動降格する仕組みとなった。
予選ラウンドは3週間にわたり世界各地で開催され、6チームずつの3プールに分かれて各チーム12試合を戦う。開催国は自動的にファイナルラウンド出場権を得るが、8位以内に入れなかった場合は8位のチームと入れ替わる。ファイナルラウンドは上位8チームによるノックアウト方式で、準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝を経て王者が決まる。試合は5セットマッチ、先に3セットを取ったチームが勝利を収める。
世界バレーとネーションズリーグはどこが違う？
世界バレー(FIVBバレーボール世界選手権)とネーションズリーグ(VNL: Volleyball Nations League)は、ともに国際バレーボール連盟(FIVB)が主催する国際大会だが、その歴史や開催頻度、位置づけには明確な違いがある。
世界バレーは1949年(男子)、1952年(女子)に始まったFIVB最古の世界大会で、オリンピックと並ぶバレーボール最高峰の舞台。2025年からは従来の4年ごと開催から隔年(奇数年)開催に変わり、出場チームも24から32に拡大。各国のトップ選手が本気で挑み、優勝は世界的な評価を意味する。大会は予選ラウンド(8プール制)と決勝トーナメントで構成され、次期オリンピックの前哨戦としても重要度は極めて高い。
一方、VNLは2018年に男子「ワールドリーグ」と女子「ワールドグランプリ」を統合して誕生した年次開催のリーグ形式大会。2025年から男女各18チームに拡大し、「コアチーム」「チャレンジャーチーム」の区分は廃止。当年の最下位チームは翌年のチャレンジャー・カップに降格する。予選ラウンドでは世界各地を転戦して12試合を行い、上位8チーム(開催国含む)が決勝トーナメントへ進出する。
位置づけにも差があり、VNLは強豪国が若手育成や戦術試験の場とする一方、日本は本気で優勝を狙う重要な国際大会として活用。成績は世界ランキングに直結し、オリンピック出場権にも影響する。両大会とも日本戦はU-NEXTで全試合ライブ配信され、日本語実況・解説付きで視聴できる。
世界バレーとネーションズリーグの主な違い
| 項目 | 世界バレー | ネーションズリーグ(VNL) |
|---|---|---|
| 開始年 | 男子: 1949年 女子: 1952年 | 2018年 |
| 開催頻度 | 2024年までは4年ごと 2025年から隔年(奇数年) | 毎年 |
| 出場チーム数 | 2024年までは24チーム 2025年から32チーム | 2024年までは16チーム 2025年から18チーム |
| 大会形式 | 予選ラウンド(8プール制)→決勝トーナメント | 予選ラウンド(3プール制)→決勝トーナメント |
世界バレーとネーションズリーグの放送・配信予定
世界バレー、ネーションズリーグともに『U-NEXT』がライブ配信する。
そのほか、地上波『TBS系列』も日本戦を全試合放送予定だ。
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※本ページの情報は2025年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。