FIFAワールドカップ2026のチケット価格に対して不満の声が上がっている。
来夏にカナダ、メキシコ、アメリカの北中米3カ国で共同開催されるFIFAワールドカップ。史上最多48カ国が出場し、計104試合が開催される史上最大規模のフットボールトーナメントとなる。5日には組み合わせ抽選会が行われ、各国のグループステージの対戦相手が明らかになるなど、開幕まで半年となる中、ワールドカップへの注目が高まりつつある。
中でも、サポーターから高い関心が寄せられているのがチケット価格。国際サッカー連盟(FIFA)は8%のチケットを各国サッカー連盟に分配しており、そのうちの1つである、ドイツサッカー連盟がチケット価格を公表した。
チケットは「プレミア」、「スタンダード」、「バリュー」の3カテゴリーに分かれており、例えばドイツ代表の初戦となるヒューストン・スタジアムで行われるキュラソー代表戦は、最低価格が180ドル(約2万8000円)、最高価格が500ドル(約7万7800円)に設定されている。
また、FIFAは試合の魅力度合によって決まる変動価格を採用しており、対戦カードによって価格は変更される。そのため、ドイツ代表の第3節のニューヨーク/ニュージャージー・スタジアムで行われるエクアドル代表戦では最低価格が265ドル(約4万1200円)、最高価格が700ドル(約10万9000円)に上るようだ。
さらに、決勝戦のチケットに至っては、最低価格が4185ドル(約65万円)、最高価格が8680ドル(約135万円)に設定されている。
ちなみに、『BBC』によると、カタールで開催された前回大会では、グループステージのチケット価格は90ドル(約1万4000円)から293ドル(約4万5100円)であり、決勝戦の最低価格は600ドル(約9万3300円)と、今大会では大幅な価格の上昇が見受けられる。
これを受け、サポーター団体のフットボール・サポーターズ・ヨーロッパ(FSE)はこの価格設定を「法外的」と非難。さらに「これはワールドカップの伝統を壮大に裏切るものであり、この大会を成り立たせているサポーターの貢献を無視するものだ」などと声明を発表した。
