FIFA World Cup 2026 Official DrawGetty Images Sport

批判殺到のFIFA、ワールドカップで各試合9200円のチケット1000枚追加も…ファン団体は「不十分だ」

FIFA(国際サッカー連盟)は、物議を醸す2026年ワールドカップのチケットについて新たなカテゴリーを追加した。『The Athletic』が伝えている。

先日にはグループステージの組み合わせ抽選会が終了し、いよいよ開催が迫る2026年ワールドカップ。そして11日、FIFA(国際サッカー連盟)は第三回のチケットを販売開始したが、決勝戦の最低価格は4185ドル(約64万9000円)に。2022年のカタール大会(602ドル)から約7倍に跳ね上がっている。また、参加加盟協会(PMA)の販路でグループステージから決勝戦まで1つの代表チームの試合をすべて観戦した場合、最低でも6900ドル(約107万円)が必要になると伝えられている。

今回のチケット価格は大きな物議を醸しており、フットボール・サポーターズ・ヨーロッパ(FSE)などが販売中止を求める声明を発表。世界中で批判が殺到していた。そうした中で、FIFAは新たなチケットカテゴリーを追加することを発表している。

追加されたのは、出場する2チームのサポーターに向けたもの。1試合あたり60ドル(約9200円)のチケットを1000枚販売することになる。これは各試合のチケット総数の1.6%(各チームに0.8%ずつ分配)にあたるようだ。

しかし、FSEは「これはFIFAのチケット販売方針に変更がなく、FIFA加盟協会を含む適切な協議なしで、急いで決定したことを示している。今回の修正は不十分だ。試合やチームごとにせいぜい数百人のファンだけで、大多数は依然として法外な金額を支払わされる」と新たなチケットカテゴリーの販売に不満を表明している。

なお『The Athletic』によると、この60ドルのチケットはこれまで販売された「カテゴリー4」に類似しているとのこと。スタジアムマップでは2階席のコーナーセクション、つまりピッチから最も遠い席のごく一部であるようだ。

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