元ドイツ代表DFホルガー・バトシュトゥバー氏は、日本代表戦でのドイツ代表のミスを指摘した。
23日のカタール・ワールドカップグループE初戦でドイツは日本と対戦。戦前の予想ではドイツの圧倒的な優位とされ、前半のうちに先制点を挙げて試合を進める。しかし後半、日本にチャンスを作られ始めると、75分に堂安律、83分に浅野拓磨に得点を許して1-2のまさかの逆転負けを喫した。
この結果を受け、ハンジ・フリック監督の采配にさまざまな意見が出る中、バトシュトゥバー氏は『ユーロスポーツ』でこの試合について言及。その中で「ニクラス・ジューレを右サイドバックに起用したことは間違いだった。彼はここでプレーできるが、センターバックの選手で、ディフェンスの中央が彼のベストのポジションだ」と話し、自身の考えを続けた。
「ワールドカップでは、選手はそれぞれのクラブでハイレベルでレギュラーでプレーするポジションでプレーすべきだ。決勝点が入ったとき、ジューレによりオフサイドにはならず、そこからミスの連鎖が始まった。アサノはニコ・シュロッターベックより2メートル先にいたし、シュロッターベックはゴールをするには不可能な角度に入ったとき、マヌエル・ノイアーに任せ過ぎていた。このような個のミスはこのレベルでは致命的だ。これにより、彼らは負けるに十分に値した」
さらに、バトシュトゥバー氏はドイツのディフェンス面のパフォーマンスを指摘した。
「日本戦の守備面のパフォーマンスに私はかなり懐疑的だった。守備、全体の守備面の動き、積極性、すべてが乏しかった。選手たちの動きには賢明さがなく、協力性やコミュニケーションが欠けていた。ピッチ上での団結性も見られなかった。強固な守備があってこそワールドカップで優勝できる」
「日本はブンデスリーガの選手たちとともに良く準備されていたし、全体が魅力的な水準だった。彼らは全力を出し、ボールとともに、またボールに対してさらなるプレッシャーを掛け、そして得点の脅威を作り出した。ドイツはそれが起きるのを許してしまった。これは怠慢であり、哀れだ」
