ウェストハム・ユナイテッドは、アヤックスからエドソン・アルバレスを獲得したことを発表した。
昨シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグを制したウェストハムは今夏の移籍市場でここまで補強が進まない。主将デクラン・ライスをアーセナルに高額な移籍金で売却した一方で、プレミアリーグ開幕が迫る中、ここまで新戦力は到着していなかった。
現状を受け、デイヴィッド・モイーズ監督が首脳陣への不信感を募らせ、退任の可能性が浮上しているとも伝えられる中、ウェストハムは積極的な動きを見せている。マンチェスター・ユナイテッド元主将ハリー・マグワイアやサウサンプトン主将ジェームズ・ウォード=プラウズの獲得で合意したと伝えられていた。
そんなウェストハムは10日、今夏の新戦力第1号としてアルバレスを獲得したことを発表。両者は2028年までの5年契約を結んだ。移籍金は3500万ポンド(約64億円)程度になると伝えられている。
ウェストハム加入が決まったアルバレスは「非常に思い出深い瞬間になる。僕と家族にとっての夢なんだ。プレミアリーグは特別で、世界最高のリーグだ。僕のプレースタイルにマッチすると思う。僕には今、ウェストハムに対する責任がある。このユニフォームのために全力を尽くしたい」と意気込みを語った。
また、モイーズ監督は今夏最初の補強について「我々は今夏、特に中盤の補強を目指していた。彼は経験のある代表選手で、ここまでのキャリアの中でクラブと代表で大きな成功を収めてきた」と期待を口にした。
2019年にアヤックスに加入したアルバレスは、4シーズンで公式戦147試合に出場して13ゴールを記録。昨シーズンも公式戦44試合でプレーした同選手には、今夏の移籍市場でバイエルン・ミュンヘンやドルトムントからの関心も届いていた。メキシコ代表として今夏のゴールドカップ制覇にも貢献したアルバレスは、守備的MFやセンターバックでプレー可能で、ライスの穴を埋める存在として期待されている。




