ウォルヴァーハンプトンに苦戦を強いられたリヴァプールについて、地元メディア『リヴァプール・エコー』のポール・ゴースト記者が持論を展開した。
現在プレミアリーグ首位を走っているものの、FAカップでは4回戦敗退が決定し、プレミアリーグ第15節延期分のエヴァートン戦では終盤の失点で2-2と引き分けるなど、直近2試合勝利がなかったリヴァプール。16日のウルブス戦では前半2点をリードしたものの、後半は相手に圧倒されてシュートを1本も放てず。それでも、途中出場の遠藤航らの奮闘もあり、なんとか2-1で勝ちきっている。
これでリヴァプールは勝ち点を60まで伸ばし、2位アーセナルとの差「7」を維持することに成功した。しかし、ゴースト記者は「遠藤航へのファンの反応は、リヴァプールが明らかにこれまでと違うことを物語っていた」と題し、「2週間で過酷な5試合をこなす中で、最も簡単だと宣伝されていた試合は、今季最も緊張感ある試合の1つになった」と指摘した。
「アルネ・スロット監督から見れば『終わり良ければ全て良し』だろうが、スタンドから漂い、後半には選手たちを飲み込んだ不安と戸惑いは、通常ではシーズン終盤に見られるものだ。彼らは今後数週間で、プレッシャーに対応する集団的な能力を遥かに向上させなければならない」
さらに「この試合のハイライトは前半のみ」としたうえで、後半頭から出場したジャレル・クアンサー、そして71分からピッチに立った遠藤航のプレーを絶賛している。
「警告を受けていたイブラヒマ・コナテに代わって出場したクアンサーは、重要なインターセプトを成功させた」
「そしてその後に投入された遠藤航は、押し込まれた時間帯で自陣CKフラッグ付近にてペドロ・リマを抑え、ファールを獲得している。このプレーは、ゴールと同じくらいの歓声で称えられた。そう、ゴールと同じくらい重要なプレーだったのだ」


