リヴァプール移籍が迫るとされる日本代表MF遠藤航について、イギリス『スカイスポーツ』が分析している。
今夏の移籍市場で中盤の補強が急務となっていたリヴァプール。しかし、狙っていたモイセス・カイセドとロメオ・ラヴィアはチェルシーとの争奪戦の末に獲得を逃したと複数メディアで伝えられており、新たな選手を複数リストアップしていると見られていた。そして16日、シュトゥットガルトと日本代表でキャプテンを務める遠藤の獲得に動いていることを著名記者や有力メディアが一斉に報道。すでにシュトゥットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督も認めており、移籍は決定的と伝えられている。
すでにメディカルチェックが行われているとも伝えられる中、『スカイスポーツ』は遠藤を特集。「1600万ポンド(約30億円)を支払っての獲得に疑問を抱くリヴァプールサポーターもいるかもしれない。カイセドとラヴィアの獲得に失敗したことで中盤補強の選択肢がなくなり、30歳の遠藤に頼ることは苦肉の策と見られるかもしれない」と前置きしつつ、以下のように指摘した。
「シュトゥットガルト主将は、確かにその名前だけでワクワクするような若き才能ではない。だが、このビジネスはリヴァプールが実行できた賢明な補強の1つかもしれない。信頼できる選手であり、このチャンスをものにする決意も固めている。攻守両面で貢献できるホールディングMFの専門家だ。彼のキャラクターに疑いの余地はない。知っている人に聞けばわかるはずだ」
そして、「ユルゲン・クロップは彼の好戦的なアプローチを好むはず」とし、ブンデスリーガで昨季デュエル勝利数が6位(227)だったことや、過去3年でミドルゾーンでのボール奪取が400回以上記録した2選手の内1人であることなど、残してきたスタッツに注目。「リヴァプールが守備志向のMFを必要とするのは明らかで、遠藤は長いキャリアでそのタスクをこなせることを示してきた」と現チームに必要な選手であることを強調している。
また「特に興味深いのは、ポゼッション時のプレーがプレミアリーグでも成功するには十分であり、それがクロップを納得させた」とし、オープンプレーからのチャンス創出がリーグ5位(46)だったことを指摘。「前に出てのプレスやパスも可能で、これはクロップのチームの守備的MFには不可欠。昨季ファイナルサードで22回もボールを奪い返している」と評価した。さらに、過去3年間におけるブンデスリーガで最も先発している選手であることも取り上げ、「特にアルトゥールを経験した後、クロップが要求する一種のたくましさであろう。遠藤に賭けるほうが安全だ」と、試合に出場し続けていることを絶賛している。
一部ファンからは疑問の声も上がっていたが、現地記者の間では期待の高まる遠藤。リヴァプールに必要な即戦力となれるのだろうか。




