60年ぶりにワールドカップ出場を逃したイタリア代表指揮官ジャンピエロ・ヴェントゥーラは記者会見に出席し、イタリア国民に謝罪した。
イタリアは13日、ロシア・ワールドカップ欧州予選プレーオフでスウェーデンと対戦。敵地での初戦を0-1で落としていただけに、勝利が最低条件となっていたが、サンシーロでイタリアはゴールを割れず。スコアレスドローで終了し、イタリアはロシア行きを逃した。
W杯優勝4回を誇るイタリア代表にとって、出場権を逃したのは史上3度目(1930年はボイコット・1958年)となる。不名誉な記録を象徴する存在となったヴェントゥーラは国民へ謝罪の意を述べた。
「私は良い試合ができると確信していたが、結果は非常に重たいものとなった。アッズーリの一員となり、偉大な選手たちと一緒に仕事ができたことを誇りに思う。若手選手たちにはぜひ今後偉大な選手に成長して欲しいと思う」
「今夜のスタジアムを見て、改めて代表を指揮することの意味を知った。だからこそ残念に思う。W杯出場に値したか? それは関係ない。スウェーデンとの試合まで、プログラム通りだった。失敗だったのは、プレーオフ2試合で無得点に終わったことだ。イタリア国民には謝罪する。謝罪は当然、結果についてで、努力が足りなかったとか、決意が足りなかったということではない。最後のところ、結果が1番重要になるのは明らかだ」
■ロッカールームで内紛…監督が試合放棄?
なお『スカイスポーツ』は、ヴェントゥーラがスウェーデン戦ファーストレグ(1-0でスウェーデンが勝利)終了後に辞意を表明していたと報じている。一部の選手が指揮官にシステムや戦術の変更を求めたため、「選手たちで勝手にやってくれ」と匙を投げ、セカンドレグでの指揮を拒否したとみられる。イタリア代表の「失態」を回避するために、イタリアサッカー連盟首脳陣および影響力の大きい選手が間を取り持ち、事態を収拾した。その結果、13日の試合でもヴェントゥーラが続投し、指揮官の指示通りのフォーメーションで挑むことになった。「今夜の試合は彼の選択が生んだものだ」と糾弾している。
