ヴィッセル神戸の吉田孝行監督は、天皇杯優勝を喜びつつ、さらなる意欲を燃やしている。
22日に行われた天皇杯決勝戦で、ガンバ大阪と激突した神戸。一進一退の攻防が続いた中、64分に宮代大聖が先制点を奪う。その後は守備を固めて時間をコントロールし、1-0で接戦を制した。この結果、5大会ぶり2度目の天皇杯優勝を飾っている。
明治安田J1リーグでも首位を走っており、国内ニ冠達成へ向けてまずは1つ目のビッグタイトルを手にした神戸。試合後、吉田監督が会見で喜びを語っている。
「今日の試合に関しては結果が全てだと思っていたので、タイトルを獲得できて良かったです。神戸からもたくさんのサポーターが来てくれましたし、関西対決ということでガンバ大阪のサポーターもたくさん入っていました。国立競技場で、多くの方の前で試合ができたことを嬉しく思っています」
また試合展開について、「ハーフタイムでも自分たちらしく、しぶとく我慢強くやっていればチャンスは必ず来ると話してましたが、後半はそういう展開になったと思う。試合の締め方も、みんながやるべきことをやったかなと」とし、さらに「みんなで勝ち取った決勝戦だったので、11人、18人だけでなく、チーム全員で優勝できたと思います」とチーム全体の力による優勝であることを強調している。
「(今大会を通じて)27人が出たというのは自分としても嬉しいですし、過密日程があったりで難しいシーズンではあるんですが、そこを誰が出てもみんなで勝利していくという力がついているなと思います」
昨シーズンに明治安田J1リーグを制した神戸にとって、今回の天皇杯優勝は2年連続での主要タイトル獲得となる。指揮官は「やはりタイトルを取り続けなくてはいけないと思いますし、クラブとしても監督としてもそれを目指してやってきているので、その勝つという部分はまだまだ向上心を持ってやっていきたいと思います」と明言した。
今季も残り2試合となった段階で、2位・サンフレッチェ広島(勝ち点65)に3ポイント差をつけて首位に立つ神戸。国内ニ冠達成へ向け、吉田監督はさらなる意欲を燃やしているようだ。
