パリ・サンジェルマン(PSG)は、FWヴィニシウス・ジュニオールの獲得に執着し続けていたようだ。スペイン『マルカ』が報じた。
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は先に出演したテレビ番組で、ヴィニシウスが数クラブから獲得オファーを受け取っていたことを明かしていたが、『マルカ』曰くその中でも破格のオファーを提示していたのがPSGであったとのこと。
PSGは毎夏にわたってヴィニシウス獲得の可能性を探り、昨年11月以降、その動きはより執着的なものになっていった模様。マドリーとヴィニシウスは契約延長間近となっているが、PSGはブラジル人FWに対して契約を延長しないよう再三にわたって求め続けていたとのことだ。そしてマドリーとの契約が切れる2024年、もし自クラブに加入するならば、ネットで4000万ユーロという破格の年俸を支払う用意があったとされている。4000万ユーロはヴィニシウスのマドリーの現年俸と比較して12倍、契約を延長した後でも4倍の額。PSGはこの年俸のほか、契約金やカタールでの広告案件といった、さらなる金銭的オファーも提示していたようだ。
しかし、それでもヴィニシウスのマドリーへの愛情、思い入れが揺れ動くことはなかったようだ。ヴィニシウスはPSGに対して敬意や感謝の気持ちを伝えながらも、マドリーでプレーし続ける意思を固辞し続けた様子。PSGはこの頑なな意思を前にしてあきらめざるを得なかったのか、今年3月以降ヴィニシウス側との接触を控えているという。ちなみにPSGはヴィニシウス本人と直接面会して話し合うことも望んでいたが、チャンピオンズリーグでの対戦もあり、それは叶わなかったとのことだ。
ヴィニシウスはレアル・マドリーこそが世界の頂点に立つにクラブと考え、代理人に対しては届くオファーを自分に知らせる必要はないと伝えている模様。『マルカ』によれば、ヴィニシウスはPSGのほかリヴァプール、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドからもオファーを受け取ったようだが、いつも同じ返答を繰り返してきたという。
なお合意が間近に迫っているマドリーとヴィニシウスの契約延長について、両者は契約解除金を10億ユーロに設定することで合意し、年俸1000万ユーロ+ボーナスという条件での2026年までの契約、年俸1200万ユーロでの2027年までの契約のどちらかを結ぶことになるようだ。




