レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールの市場価値が、ここ1年間で急激に上昇している。スペイン『マルカ』がドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』の最新データを基にしてレポートしている。
『トランスファーマルクト』の最新データにおいて、最も市場価値の高かったのはパリ・サンジェルマンFWキリアン・エンバペで、その価値は1億6000万ユーロ。2位は1億5000万ユーロのマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドで、続いて1億2000万ユーロのヴィニシウスが3位に入っている。
急上昇だ。1年前の2021年秋、ヴィニシウスの市場価値は5000万ユーロで、2018年にマドリーがフラメンゴに移籍金4500万ユーロを支払って獲得した頃とほぼ価値は変わらなかった。マドリー加入からの3年間、ヴィニシウスは決定力不足などを理由として懐疑的な目で見られ続けたわけだが、カルロ・アンチェロッティ監督が到着した昨季に状況は一変。公式戦22試得点20アシストを記録してラ・リーガとチャンピオンズリーグの二冠達成に大きく貢献すると、一気に市場価値も上がっている。
市場価値ランキングのトップ10で、ヴィニシウスほどの市場価値を上げた選手はいない。マドリーが来夏での獲得狙うボルシア・ドルトムントMFジュード・ベリンガムは9000万ユーロの価値があると見積もられたが、昨年秋にはすでに7000万ユーロを記録。またバルセロナMFペドリの価値も1年前は7000万ユーロで今回は9000万ユーロとなった。
そしてヴィシウスと市場価値ナンバー1のエンバペの差について。今年24歳エンバペの1億6000万ユーロは、2018年12月〜2019年12月に記録した2億ユーロよりは低いものの、1年前から変動しておらず安定している。今年7月で22歳となったヴィニシウスが、エンバペ、また同じく今年7月で22歳となったハーランド(こちらの1億5000万ユーロも1年前と変わらず)と、どこまで差を詰められるかに注目が集まる。市場価値はベテランより若手選手の方が有利となるが、以上の3人が次期世界最高の選手の座を争っていくことになりそうだ。
『トランスファーマルクト』による市場価値ランキングトップ10の最新版は、以下の通り。
エンバペ(年齢23)/PSG 1億6000万€
ハーランド(22)/マンチェスター・シティ 1億5000万€
ヴィニシウス(22)/レアル・マドリー 1億2000万€
ペドリ(19)/バルセロナ 9000万€
ベリンガム(19)/ドルトムント 9000万€
フォーデン(22)/マンチェスター・シティ 9000万€
サラー(30)/リヴァプール 9000万€
ハリー・ケイン(29)/トッテナム 9000万€
ヴラホヴィッチ(22)/ユヴェントス 8500万€
ブルーノ・フェルナンデス(28)/マンチェスター・ユナイテッド 8500万€
ちなみに日本人ではアーセナルDF冨安健洋が2200万ユーロ(前回から300万ユーロダウン)、フランクフルトMF鎌田大地も同じく2200万ユーロ(前回と変わらず)で最も高い市場価値を記録し、モナコFW南野拓実が1000万ユーロ(200万ユーロダウン)、レアル・ソシエダMF久保建英が900万ユーロ(150万ユーロアップ)で続いている。


