ViniciusGetty Images

スペインリーグで人種差別が頻発…ヴィニシウス「差別主義者たちはスタジアムから牢屋に連れて行かれるべき。それ以外に僕たちの勝利はない」

レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールが、今週のスペインリーグで立て続けに人種差別的な言動が生じたことを受けて、怒りの声を上げている。

30日に行われたラ・リーガ1部ヘタフェ対セビージャ、プリメーラ・フェデラシオン(実質スペインリーグ3部)のセスタオ・リーベル・クラブ対ラージョ・マハダオンダで、一部観客は人種差別的な行為に及んでいる。

ヘタフェ対セビージャではロマの血が流れるセビージャのキケ・サンチェス・フローレス監督に対して「ジプシー」、DFマルコス・アクーニャに対して「モノ」との言葉が浴びせられた。またセスタオ対マハダオンダでは、試合終盤に「プート・モノ(クソ猿)」「ネグロ・デ・ミエルダ(クソッタレの黒人)」との言葉をぶつけられたマハダオンダのセネガル人GKシェイク・カネ・サールがその内一人の観客につかみかかり、審判からレッドカードを提示されて退場に。するとマハダオンダは差別への抗議としてプレーの再開を拒み、試合を放棄している。

以下に続く

この一連の出来事を受けて、ヴィニシウスがSNS上で言葉を発した。先に行われた会見で「毎日差別のことを考えながらプレーするのは難しい。気力を失うときもある」と語り、涙も流したレアル・マドリーFWは、改めてあらゆる形態の人種差別を禁止し、撤廃する必要性を訴えている。

「今週、僕は(出場停止で)プレーしない。でもこの土曜だけで、軽蔑すべき人種差別が3件も起きた。アクーニャ、キケ・サンチェス・フローレス監督、サールを全面的に支持するよ。サールの勇敢さは、皆にインスピレーションを与えてくれるだろう」

「差別主義者たちはさらされる必要があるし、彼らがスタンドにいたまま試合を続けることはできない。差別主義者たちはスタジアムから追い出され、彼らにふさわしい場所、つまりは牢屋に直接入れられないと。そうならなければ僕たちの勝利はないんだ」

広告