16日のラ・リーガ第29節、エル・サダールでのオサスナ対レアル・マドリー(2-4)で、マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールに対して嘆かわしいチャントが歌われた。
この試合をスペインで放送した『モビスタール・プルス』が、そのチャントの音声を収めていた。後半途中、レアル・マドリーのコーナーキックの場面で、オサスナの一部サポーターはヴィニシウスに対して次のようなチャントを歌ったのだった。
「ヴィニシウス・ムエレテ(死ね)! ヴィニシウス・ムエレテ! ヴィニシウス・ムエレテ!」
このチャントを耳にしたマドリーDFダニ・カルバハルは、マルティネス・ムヌエラ主審の方を見ながら、人差し指を自分の耳に向けてチャントを聞くよう求めた。しかしムヌエラ主審は反応を見せず、試合の報告書においても観客の雰囲気は「通常」と評している。
ヴィニシウスはそのチャントの後、自身にとって2点目、チームにとって4点目となるゴールを決めたが、その際にスタンドに向かって聞き耳を立てるジェスチャーをしている。
スペインプロリーグ機構ラ・リーガは近年、スタジアムでの暴力的・侮辱的・差別的チャントを根絶するべくスペインフットボール連盟(RFEF)の競技委員会およびスペイン国家の反暴力委員会に訴えを行い続けているが、今回どのような対応を取るかに注目が集まる。
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