ViniciusGetty Images

ベティス戦、抗議でイエローカード提示されたヴィニシウス…ラ・リーガ選手で最多11回の警告受ける。西メディア「世界最高になるためには成熟必要」

レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールにまつわる喧騒は、一向に収まる気配がない。

5日のラ・リーガ第24節、敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦をスコアレスドローで終えたレアル・マドリー。ヴィニシウスはこの試合でも最大の武器であるドリブル突破を何度も試みたが、ベティスDF陣の激しい守備を前に苛立ちを募らせていった。そしてDFヘルマン・ペッセッラのタックルを受けて主審に抗議をすると、イエローカードを提示されている。

ヴィニシウスはこのイエローカードが今季全公式戦11枚目。ラ・リーガ所属の選手においてはアトレティコ・マドリーDFホセ・マリア・ヒメネスと並び最多タイとなる警告数だ。

ラ・リーガにおける被ファウル数ではラージョFWイシの60回を大きく上回る78回で1位に立つヴィニシウスは、このペースでいけばシーズンを通して128回と史上最多のファウルを受けることになるが、それに比例して抗議の数も警告の数も増えていくことが予想される。ただ同選手の扱いについては、スペインメディアでも見解が分かれるところとなっている。

スペインのスポーツ新聞『アス』では、驚異的なドリブル技術を持つヴィニシウスを止める常套手段が荒いタックルを仕掛けることなっており、問題は同選手の抗議ではなくそうしたタックルを許容している審判側との見解を示す。加えてヴィニシウスにイエローカードを提示するのはスペイン人審判だけであり、チャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップ、クラブ・ワールドカップ合わせた合計10試合ではブラジル人FWが1回しか警告を受けていないことも強調した。

その一方でスペインのテレビ局『クアトロ』は、荒いタックルに対して感情的に反応してしまうヴィニシウスの成熟が必要との見解だ。同局ウェブサイトのニュースページでは、次のような記事が掲載されている。

「問題はイエローカードがプレーの結果によって生じているわけではないことだ。ヴィニシウスはどこに行っても敵をつくり、欧州で最もファウルを受ける選手となっている。彼のプレーは突破とスピードをベースにしているが、それはDFたちの悩みの種となっており、止めるための手段としてタックルを使っている」

「ヴィニシウスがファウルを受けても黙っていれば、また違う状況が生み出されるだろう。反対に抗議をして、敬意を払わない振る舞いを見せれば相手サポーターを刺激することになり、ライバルたちの怒りを買うことになる。越えてはけないラインすら越えたところで」

「ヴィニシウスのああした振る舞いは、世界最高の選手の座から彼を引き離すものだ。フットボール的に、彼が成熟する必要があるのは明白である」

果たして、このヴィニシウスにまつわる喧騒は、これから収まっていくのだろうか。

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