現在バイエルン・ミュンヘンを率いるヴァンサン・コンパニ監督だが、過去にはシャルケが招聘を試みていたことがあったようだ。当時クラブのスポーツディレクターを務めていたルーヴェン・シュレーダー氏が明かしている。
シュレーダー氏は先日、ローランド・ヴィルクス氏の後任としてボルシア・メンヒェングラットバッハのヘッド・オブ・スポーツに就任。現在50歳の同氏はドイツ『スカイ』の取材に応じた際、2021年夏から22年10月まで強化責任者を務めたシャルケ時代を振り返り、その中でコンパニ監督と接触していたことを明かした。
「彼がアンデルレヒトにいた頃、我々がシャルケでブンデスリーガ昇格を目指す監督を探していたとき、あれほど素晴らしい選手だった彼と話してみたいという気持ちが湧いたんだ。これまで監督と交わした中でも最高の会話の一つだった。若く、将来有望な監督だ。ドアが開いた瞬間、その大きな体格に圧倒されたよ。そして、彼の準備は完璧だった」
シュレーダー氏はまた、その後イングランドのバーンリーで監督となったコンパニ氏の招聘が実現しなかった理由についても説明している。「最終的には、彼の大規模なスタッフ構成が理由だった。我々はその後、話し合いを続けなかった。財政的に実現不可能で、予算に合わないことがすぐに明らかになったからだ」と述べたうえで、「当時、彼には複数のクラブからオファーがあった。仮に交渉を進めていたとしても、我々が彼を招聘できたかはわからない」とも語った。
なお、シュレーダー氏が強化部門を率いていた当時のシャルケは、2021年夏に板倉滉をマンチェスター・シティから期限付きで、翌22年夏にはサンプドリアとの契約が満了した吉田麻也を獲得。一方で自身はその年の秋にクラブを退団し、2023年4月にRBライプツィヒのスポーツディレクターに就任。その後、同グループ内のザルツブルクへと昨年12月に渡っていた。




