イタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティをめぐり、パリ・サンジェルマン(PSG)とアル・アラビ(カタール)は合意に達したようだ。
2012年にペスカーラからPSGに加入し、11シーズンをフランスで過ごすヴェッラッティ。ナセル・アル=ケライフィ会長が就任してクラブの急成長が始まった当初からチームを支え、公式戦416試合に出場して9度のリーグ・アン制覇を成し遂げるなど、長年にわたって中心選手として活躍してきた。
しかしフランス複数メディアは、今季開幕前にクラブから戦力外通告を受けたと一斉に報道。実際に開幕から3試合すべてメンバー外になるなど移籍は濃厚となっており、様々な新天地候補が伝えられている。
フランス『Foot Mercato』によると、ヴェッラッティは当初アル・ヒラル(サウジアラビア)と個人条件面で合意していた模様。しかし、アル・ヒラル側は経営権を持つPIF(サウジアラビア・パブリック・インベストメント・ファンド)から今夏に提供された資金の大半を使っており、PSGと移籍金で合意できていないようだ。さらに、ヴェッラッティ本人はヨーロッパでプレーを続けることを希望していたものの、PSGが求める移籍金6000万ユーロ(約95億円)を提示するクラブはないという。
そして、PSG側はアル・アラビへの移籍を進めているようだ。PSGのオーナーであるナセル・アル・ケライフィ氏と同じく、カタール首長の一族がオーナーを務めるアル・アラビは、移籍金に関してPSGと合意に至ったと伝えられている。一方で、契約の実現に自信を持っているようだが、選手本人のゴーサインはまだのようだ。一部ではヴェッラッティはアル・ヒラルを希望しているとも報じられているが、今後の動向に注目が集まっている。
