パリ・サンジェルマン(PSG)MFマルコ・ヴェッラッティは、今季限りで退団する可能性が浮上しているようだ。
2012年にPSGに加入して以降、ケガがありながらも公式戦400試合以上に出場してきたヴェッラッティ。常に主力として活躍して8度のリーグ・アン制覇に貢献したほか、イタリア代表として2021年にEURO優勝も達成。トップレベルの司令塔として活躍を続けてきた。
しかし、今季限りでPSGを退団するのかもしれない。フランス『レキップ』によると、ヴェッラッティは現在のチーム内にズラタン・イブラヒモヴィッチのような権威あるリーダーがいないことを悲しんでおり、また2月のモナコ戦(1-3)で一部チームメイトの態度に心を痛めたという。
また、最近の混乱の中で一部ウルトラスの批判の対象になったことに納得しておらず、さらにクラブがリオネル・メッシに科した2週間の活動停止処分も厳しすぎると考えているようだ。そのため、もうPSGでの時間を「楽しめない」と感じており、上層部にオファーが届いた場合の対応を尋ねたと伝えられている。
一方でPSG側も、ワールドカップ中断明けからのヴェッラッティのパフォーマンスに満足していない模様。ナセル・アル・ケライフィ会長は放出に反対だが、アドバイザーのルイス・カンポス氏は条件次第で放出を認める可能性があるようだ。
そして同メディアによると、ヴェッラッティ自身は必ずしも乗り気ではないようだが、サウジアラビアのクラブから関心が届いているという。またインテル・マイアミ(アメリカ)も選択肢のようだが、本人は興味なし。一方でイタリアへの復帰も、高額な移籍金や年俸からビッグクラブでも金銭的に手が届かないと予想されている。
PSGで11シーズン活躍してきたヴェッラッティ。現行契約は2026年までだが、ついに今夏クラブを離れることになるのだろうか。今後の動向に注目だ。


