ビジャレアルMFアレックス・バエナがレアル・マドリーMFフェデ・バルベルデから暴行を受けたと訴えた件について、 マドリード48番予審法廷がその訴えを棄却したようだ。スペイン『エスパニョール』が報じている。
4月12日のラ・リーガ第28節レアル・マドリー対ビジャレアル(2-3)終了後、バルベルデはスタジアムの地下駐車場でバエナのことを待ち受け、顔面を殴打するなど暴行を加えたとされている。
スペイン『マルカ』が紹介したバルベルデ関係者の主張によれば、同選手は1月のスペイン国王杯ビジャレアル対レアル・マドリーでバエナに倒された際に「さあ泣けよ。お前の息子は産まれてこないぞ」と、流産の可能性があった自身の子供に関する暴言を耳にしたという。そしてラ・リーガの一戦でも似たような言葉を浴びせられて、前述の暴行に及んだ可能性があったとのことだ。これに対して、バエナはバルベルデに暴言を吐いたことを断固として否定。レアル・マドリーMFの暴行は許容できるものではないとして、スペインフットボール連盟の競技委員会に訴えず、警察当局に対して被害届を提出していた。
『エスパニョール』によれば、マドリード48番予審法廷はバエナの証言とレアル・マドリーが地元警察に提出した映像に食い違いがあるとして、訴えを棄却した模様。バエナは暴行を受けたとされる場所にバルベルデのほかレアル・マドリーDFアルバロ・オドリオソラがいたと証言したとのことだが、レアル・マドリーが提出した映像でそうした様子は確認できなかったという。このように、バエナの話す内容には実際の映像と辻褄が合わない箇所が見受けられるため、マドリード48番予審法廷は訴えを棄却したようだ。
その一方で、予審判事はスペインフットボール連盟の競技委員会に対して、バルベルデの5試合出場停止を提案していたが、こちらは訴えの棄却の影響を受けないという。実際に処分が科されるかは競技委員会の決定次第となるが、レアル・マドリーは「あまりにも不公平」であるとして、当該の予審判事の忌避を申し立てている。


