バレンシアは22日、レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールに対して人種差別的な侮辱を行なったサポーターを1人特定したと報告。そうした行為に及んだサポーターが、本拠地メスタージャから永久追放になることも強調した。
21日のラ・リーガ第35節バレンシア対レアル・マドリー(1-0)で、ヴィニシウスは相手サポーターからまたも人種差別的な侮辱があったと訴えた。翌日、この出来事は中央政府関係者も見解を述べるなど、スペインにとって大きな問題として扱われることになったが、そうした中でバレンシアが声明を発表している。同クラブは差別的侮辱を行ったサポーターが一人特定されたこと、加えて、そのサポーターが懲戒処分によってメスタージャから永久追放になることを伝えている。
「人種差別と暴力に永続的に反対するバレンシアCFは、メスタージャで行われた第35節レアル・マドリー戦において、ヴィニシウスに対して差別的行為を行なった一人のサポーターを、警察が特定したことを報告します」
「私たちはほかに加担した者がいたのかを確認するために警察と協力し合っています。その出来事が起こってから、私たちは可能な限り迅速に、すべての録画した映像を分析しています」
「バレンシアは懲戒処分の手続きを開始しており、この出来事に加担したサポーターたちに最大限の厳格さでもって対応していき、彼らをスタジアムから永久追放とします。また今回の出来事を解明するために警察や権威機関とも協力していきます」
「クラブは今回のような行為を強く非難します。フットボールと社会に差別の居場所はなく、バレンシアとそのファンの価値とも相容れないものです」
「私たちの人種差別に対するスタンスを改めて明確にしておきます。2019年のヨーロッパリーグ・アーセナル戦で、彼らのサポーターにナチス式敬礼を行なった一人のファンを永久追放にしたときと同じように、私たちは行動していきます」




