Real MadridGetty

レアル・マドリー、ラ・リーガ頂上対決で伝統の劇的逆転勝利!終了間際のヴィニシウス&ベンゼマ弾でバレンシアを下す

19日のラ・リーガ第5節、メスタージャでのバレンシア対レアル・マドリーは2-1でマドリーの勝利に終わった。

ラ・リーガ第4節終了時、勝ち点10を獲得して順位表のトップに並んでいた両チームの対戦。レアル・マドリーの強大さは相変わらずとして、ボルダラス監督率いるバレンシアも確かと感じさせる強さを発揮していることから、早計ではありながら頂上決戦という言葉さえ似合う試合だ。

3万人弱の観客を入れたメスタージャは素晴らしい雰囲気であり、そしてピッチ上でもまさにパルティダッソ(好ゲーム)が展開される。ともにボールを保持することを求めた試合は、時間帯によって主導権が入れ替わりながら展開。マドリーはヴィニシウスやアザールのドリブル突破などでバレンシアゴールに迫っていき、対するバレンシアはゲデスが攻撃の起点となる。惜しむらくは負傷者が続出したこと。バレンシアはソレール、コレイアがプレー続行不可能となってムサ、ラトと交代し、マドリーはカルバハルが痛めてルーカス・バスケスが投入された。

以下に続く

前半に最もゴールを予感させたのはバレンシア。42分、セットプレーからアラバ&ミリトンの間を縫うようにして動いたガブリエルがシュートを放った。が、これはGKクルトワの好セーブが炸裂した。結局、試合はスコアレスのまま折り返しを迎えている。

後半の立ち上がりはバレンシアが攻勢を見せたが、ボルダラス監督仕込みの強度あるプレッシングを見せ続けたこともあって徐々に息切れが目立つように。だが66分、先行き不安な状況でついに先制ゴールが決まった。右サイドからクロスが送られると、L・バスケスが意図せず頭に当ててファーにこぼれる。これを拾ったウーゴ・ドゥロが左足ボレーでネットを揺らした。

ビハインドを負ったアンチェロッティ監督は68分にカセミロとモドリッチを下げてカマヴィンガとロドリゴを投入。その直後にはベンゼマが左足のシュートで同点ゴールをうかがったが、これはGKママルダシュヴィリのセーブに遭った。イタリア人指揮官は78分にはアザール、バルベルデも下げてヨヴィッチ、イスコもピッチに立たせる。

終盤、バレンシアの時間稼ぎもあってマドリーはこのまま1点差で敗れるのかと思われた。が、やはりマドリーはマドリー。相手にとっては理不尽でもある終了間際の劇的逆転勝利をまたも実現してしまった。まず86分、右サイドのクロスをベンゼマが中央で巧みにコントロールして左に流し、そこに位置していたヴィニシウスが右足のシュートで同点弾を獲得。そしてその2分後にはヴィニシウスの右足の高精度クロスからベンゼマがヘディングシュートを決め、スコアをひっくり返している。

試合はマドリーが1点リードしたまま終了のホイッスル。マドリディスモ(マドリー主義)の根幹たる不撓不屈の精神を今一度発揮した白いチームは、勝ち点を13としてラ・リーガ単独首位に立った。また、これでベンゼマはリーガ6得点5アシスト、ヴィニシウスが5得点2アシストと、フランスとブラジルの両選手が今季マドリーの攻撃面を引っ張っているのは間違いない。

広告