バレンシアがFWエディソン・カバーニとの契約を今夏に解消することを希望しているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
昨夏、マンチェスター・ユナイテッドとの契約が満了となったカバーニを獲得したバレンシア。だが昨季途中からチームを率いるルベン・バラハ監督はこのウルグアイ人FWを戦力に数えておらず、クラブはまだ行動に移してはいないものの、今夏での契約解消を望んでいる模様だ。対して、契約を1年残すカバーニには抵抗の意思があるとされる。
バレンシアはフリーでカバーニを引き入れたにもかかわらず、契約解消によって何かしらの金銭を支払う考えはない様子。その一方、カバーニの抵抗はやはり金銭の支払いに主眼が置かれているようだが、しかしながらその金額については、ほとんどこだわりがないとみられている。
カバーニがキャリア最後の大型契約を求めていたならば、すでに中東のクラブに移籍していたというが、スポーツ面の充実を求める現代では稀有なタイプの同選手はボカ・ジュニアーズ移籍を希望しているとのこと。だが、ボカに現在カバーニが受け取っている年俸を支払う力はなく、ウルグアイ人FWはバレンシアがその差額を埋めることを望んでいるという。
ただ、この駆け引きは何とも複雑だ……。バレンシアはカバーニとの契約解消を望んでいるのにもかかわらず、ボカなど他クラブに移籍する場合には、移籍金(契約解除金)が支払われない限り放出を認めない方針とみられる。
バレンシアはカバーニとの契約解消を望んでいながらも、選手に実際にその旨を通告して何かしらの支払いが発生することを恐れており、ippou対してカバーニ側はバレンシアが移籍金を求めるなどして自身の移籍が難航することを恐れている模様。クラブ側も選手側も互いの希望は理解しつつも実際的に一歩踏み出すリスクを恐れており、現在は“冷戦状態”に陥っているようだ。


