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V・ファーレン長崎の歴史を知る男…前田悠佑が貫いた“確かな”自信とは?

「今までの色んな思いが込み上げてきた」

V・ファーレン長崎がJ1昇格を決めた瞬間。MF前田悠佑の目には涙が浮かんでいた。

「今までグラウンドもない中でやってたときもありました。今までどういうふうにやってきたか、それが頭の中に思い浮かんで、ちょっと感極まった」

以下に続く

長崎に在籍する選手の中で、6年と一番長く在籍する前田。JFLからJ2昇格を経験するなど、長崎の歴史とともに歩んできた。

「J2に昇格した時は優勝して昇格を決められたので、非常に嬉しかったですけど、J1昇格っていう2位で自動昇格できたのは、また違った嬉しさがあります」

クラブはJ2昇格後、2度のJ1昇格プレーオフを戦い、いずれも敗退。前田は「非常に悔しい思いを2回もさせてもらったので、その思いというのが今年につながった」と、悔しさをバネにここまで歩んできたと話す。

「チームとして好調な時もありましたけど、失敗と成功をたくさん繰り返して、そのなかで一人ひとりが成長してこれたというのが、この結果が生まれた要因だと思う」

そう語る前田が一番大切にする部分は「チームとして戦うということ」。その言葉には計り知れないほど、強く、確かな自信があった。

「個人でやるよりもチームで戦うほうが、絶対結果が生まれると思うので。そこは長崎の良いところだと思う」

チーム一丸となって、苦節十年の末につかんだ偉業に沸く長崎。しかし、前田は喜びも束の間、次なる戦いへ向けて意気込みを見せる。

「まずは、まだ試合がありますので、そちらに集中したい。来年はさらに厳しい戦いになると思うので、その辺は覚悟して、またチームとして頑張っていきたい」

V・ファーレン長崎を誰よりも知る、最古参・前田悠佑。11月23日で33歳を迎えるミスター・長崎にとって「J1昇格」は、最高の誕生日プレゼントとなったはずだ。

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