15日のEURO2024予選グループA第8節、スペインはアウェーでのノルウェー戦に臨む。前日会見に出席したGKウナイ・シモンは、ノルウェーのエースFWアーリング・ハーランドへの警戒感を表している。
第7節で首位スコットランドに2-0で勝利した2位スペインは、残り3試合の内2試合に勝利すれば2位以内を確定させて本大会出場を決められる状況。いずれにしても、勝ち点2差で3位につけるノルウェー相手に勝利がほしいところである。
スペインにとって何よりも注意すべき選手は、もちろんハーランドだ。マンチェスター・シティFWはノルウェー代表で27試合27得点を記録。ウナイ・シモンは、彼にボールが渡るのを防ぐことが重要と説いている。
「彼が決定的な選手であることは誰もが知っている。ペナルティーエリア内で彼にボールが届くとき、ゴールとされる可能性は本当に高い。右足でも左足でも頭でも決められるし、オープンスペースでもセットプレーからでも点を入れることができる。僕たちがすべきは、彼がボールを受けないようにすることだ。ペナルティーエリア内で彼にボールが渡れば、かなりの確率でゴールとされてしまうからね」
ウナイ・シモンはまた、ここ最近のフットボール界で、テレビカメラがドレッシングルーム内に立ち入るようになったことにも言及した。
ラ・リーガであれば、今季からドレッシングルームの撮影やクーリングタイム時の音声収録、試合前後やハーフタイムでの監督&選手インタビューを許可するクラブは、その協力の割合によって放映権料の分配率が上がることになっている。しかしこれらの撮影は賛否両論となっており、とりわけラ・リーガのハビエル・テバス会長と犬猿の仲で、地上波で自クラブのチャンネルを有するレアル・マドリーは大反発している。
レアル・マドリーは今季から、これまでは許容していた試合直後のフラッシュインタビューすら許さないようになり、試合周りのありとあらゆる撮影を『レアル・マドリーTV』で極力行う方針を立てている。だがカルロ・アンチェロッティ監督が「私は絶対にカメラを入れさせない。そのためなら年俸を減らしてもいい」「あそこは聖域なんだ」と語るドレッシングルームの撮影は、たとえ『レアル・マドリーTV』でも行っていない。
アスレティック・ビルバオGKはこのドレッシングルーム内の撮影の是非について、クラブの方針に従うとしながらも、納得はいかない様子だ。
「そのテーマについてはノータッチでもいいかな? 何か言ってもしょうがないことだから……」
「僕たちは命じられる側ということでいいさ。まあ、どこかで線を引くことはできたと思うんだけどね」
「でも、いつの日か自分がトイレで何をしているかまで立ち入ってくるようになるんじゃないかな。僕の友人たちはそんなことに興味がないけど、興味がある人だっているんだろうさ」
