2020-11-18-germany(C)Getty Images

スペイン戦歴史的大敗に「これはドイツじゃない」“代表構想外3人“の復帰を求める声も

ドイツ代表は17日のネイションズリーグでスペイン代表に0-6で大敗。OBのローター・マテウス氏らから、マッツ・フンメルスやジェローム・ボアテング、トーマス・ミュラーの代表復帰を求める声が高まっている。

ドイツが6点差で敗れたのは1931年に行われたオーストリア戦の0-6以来、89年ぶり。また、公式戦においては同国代表にとって史上初の6点差の敗戦。ドイツ紙『ビルト』の編集部でこの一戦を観ていたドイツ代表歴代最多の150キャップを誇るマテウス氏も怒りを隠せなかった。

『ビルト』のウェブサイトに投稿された映像ではマテウス氏はドイツ代表チームの姿について「自信がなく、お互いサポートもしない」「これはドイツじゃない」などと衝撃を受けた様子。試合後には「もっと抵抗してもらいたかった」と失望感を口にすると、ヨアヒム・レーブ監督が2019年春に代表チームの構想から外した3人に触れながらこのように怒りをあらわにした。

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「このような全面的な崩壊を目にしたことはない!これだと、(マッツ)フンメルスや(ジェローム)ボアテングに関する議論も続かないはずがない。こんな負け方をした後、彼らのようなリーダーが必要だ!チームを引っ張る選手として(トーマス)ミュラーの名も挙げられるだろう。スペインの選手をエスコートしただけだったからね。ミュラーみたいな声を出せる人がいなかった。だが、それでもヨアヒム・レーブは彼ら3人に関する意見を変えるとは思えない」

レーブ監督の下で2014ブラジル・ワールドカップ制覇において中心的な存在だったOBのバスティアン・シュバインシュタイガーは『ARD』でバイエルン・ミュンヘンで同僚だった2人について言及。「ジェローム・ボアテングやトーマス・ミュラーは欧州最高のチームとともに3冠を勝ち取った。彼らはそこ(バイエルン・ミュンヘン)ではファーストチームでプレーし、クオリティを持てばドイツ人でもある。代表チームの役に立たないというのかい?」とレーブ監督の決断に疑問符を投げかけている。

スペイン戦でドイツ代表歴代最多出場のGKとなったマヌエル・ノイアーは『シュポルト・ビルト』でコメント。その3人について問われると、「その3人から1人を特別強調したくない。彼らは3人とも助けることができ、それを(過去には)十分なほど証明している」と指摘しつつ、「世間では話題となるのも当然だが、これからの展開を見守るべきだろう。ただ、これに関しては基本的に責任者たち、代表監督が決めることだ」とも続けた。

2018ロシア・ワールドカップでまさかのグループステージ敗退を喫したことを受け、世代交代の一環として3人の構想外に踏み切ったレーブ監督。スペイン戦後の会見ではフンメルス、ボアテング、ミュラーを呼び戻す理由は「今のところはない」と話しつつ、現在のメンバーについて「我々は彼らを信じている」と強調。次の代表戦は来年3月となるが、“構想外3人の復帰待望論”はこの先しばらく収まりそうもない。

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