Mika Biereth Monaco 02282025(C)Getty Images

本当はドイツ代表入りを望んでいた?ナーゲルスマン監督、モナコで大活躍中ビエレスとの接触明かす

ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督は、モナコで大ブレイク中のFWミカ・ビエレスと接触したことを明かしている。

先月22歳になったビエレスは、今年1月にオーストリアのシュトゥルム・グラーツから南野拓実も所属するモナコへ完全移籍。新天地では初戦からスタメンに抜擢され、リーグ戦8試合でハットトリック3回を含む10ゴールをマークするなど圧巻の活躍を見せており、欧州中の注目を集めている。

そんなビエレスは先日、今月のインタナショナルウィークに向けてデンマークのフル代表入りが決定した。ロンドン生まれで、フラムやアーセナルの下部組織に在籍した22歳だが、デンマークとドイツのハーフである父、ボスニア・ヘルツェゴビナ人の母を持つことで4カ国の代表チームでプレーする資格があったが、デンマークへの愛着が最も強かったと報じられていた。

こうした中、ナーゲルスマン監督はビエレスについてコメント。ドイツ『シュポルト1』は指揮官が「彼と話したよ」と接触を認めたことを伝えている。そして、「まずは、彼が我々のためにプレーする可能性があるかどうかを確認したかった。しっかりと、そして十分に調査を行ったが、残念ながら不可能だということがわかったんだ」と語っている。

またナーゲルスマン監督は、デンマークのU-19代表やU-21代表としての出状歴も持つビエレスがなぜドイツ代表としてプレーできないかを説明。「彼が(U-21)デンマーク代表で最後に出場した試合の時には、すでに21歳と数日が経過していたんだ。したがって、彼は他の代表チームでのプレーも認められないし、ドイツのパスポートを取得させたり、ドイツ代表としてプレーするための規定上の条件を満たすことも、もはや不可能ということだ」と語った。

一方、ナーゲルスマン監督はこれまでの報道に苦言。「彼がドイツ代表入りを拒否したという記事を、どこかのメディアで読んだね。しかし、常に真実と事実に基づいて報じてほしい。彼はドイツ代表を拒否したのではなく、本当はドイツ代表としてプレーすることを強く望んでいた。それだけは君たち(取材陣)に伝えたい。彼はDFB(ドイツサッカー連盟)を選んでいたが、別の道を選ばざるを得なくなったのだよ」と主張した。

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